コロナワクチン、初の共同接種へ 兵庫と鳥取、県境またぎ(共同通信2021年4月15日) 

鳥取県平井伸治知事は15日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種を兵庫県と共同で実施することで井戸敏三知事と合意したと明らかにした。県境をまたいで接種できるよう国に要望していたが、回答がなかったため両県で協議して決めたとしている。

 鳥取県によると、県境をまたいだ共同接種は「全国初」という。鳥取市によると、共同接種は5月末にも始まる見通し。

 兵庫県香美町新温泉町と、鳥取県鳥取市や岩美町など両県の1市6町で共同接種。鳥取県によると、経済圏や生活圏がおおむね重なっている上、兵庫県側には鳥取県側の医療機関を受診している住民がいるためという。

本記事では、鳥取県兵庫県における感染拡大防止の取組を紹介。

両県では、兵庫県の「但馬地域、新温泉町香美町」と「鳥取県の東部地域」が「1つの生活経済圏域」にあることを踏まえて、「鳥取兵庫のワクチンの共同接種体制」*1の実施を検討。

同検討に対して、「厚生労働省」と「これまで幾度となく交渉してきた」ものの「すっきりこれ認めていただいているわけでは」ないなかで、「らちが明」かないとして、両県で「少々のことは融通を利かしながらやってい」く「共同接種体制」を行うことで「合意」*2。具体的には、「香美町新温泉町」の方が「鳥取県東部」に「ワクチン接種に来」て、「鳥取県側」の「ワクチン」の「持ち分の中で融通を利か」すとして、「ワクチンを当面はワクチン接種を受け入れて」「将来的には両県公平になるように話合い」*3をすすめる方針とされている。

行政区域による「領域分業」*4を越えた同取組。今後の取組状況は、要観察。