一時期は『都市問題』の熱心な読者であったものの、近年、題目のみを拝見させて頂くに止まることが多くなり、不勉強を常々反省。そのようななかでも、同誌連載企画「蔵のなか」は、財団法人東京市政調査会の比類無き財産を、簡潔かつ丁寧に紹介する好企画であり愛読。本号からは「人事行政」を特集のようす。本号では、東京市吏員講習所の『市政振作の根本義』(1922年刊)を紹介。「汚職と人事制度」、まさにこれこそ東京市政(そして、戦後の東京都政)の課題。本蔵書を是非手に取り拝読したい。