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リドリー・スコット監督。秀作。1960年代後半から1970年度前半の米国社会を警察(検察)とギャング、そして「善」と「悪」の何れの立場に拠ることなく描く。そのため、舞台設定と登場人物の潜在的キャラクター特性の割には、デンゼル・ワシントンラッセル・クロウに何れにも入り込めない部分もある。ただ、このクールさがむしろ、時代の複雑さを実感させる。なお、デンゼル・ワシントンが演じるフランク・ルーカスが「商品」の直販経路の確保へ現地に行き、競合他社の優位に立ち、品質保証に疑わしい動きがあれば、その調査と抑制に走るビジネスマンとしての姿が個人的には見どころ。
今月は、韓国出張の行き帰りの飛行機のなかで、ジョージ・クルーニー主演の「フィクサー」を見た限り。「潜水服は蝶の夢を見る」、「ラスト、コーション」、「ぜんぶ、フィデルのせい」のいずれも見逃しそう。落胆。