関東学院大学横浜市金沢区)と崎陽軒(同市西区)は「横浜の新名物」を産学協同で開発する。中華メニューの「点心」をテーマに、同大学の学生から企画を募り、審査を経て崎陽軒が製品化を目指す。
 横浜開港150周年を記念した試み。「横浜」との関連づけを条件に、学生に自由な発想でメニューを発案してもらう。10、11月に企画案を審査し、来年2〜3月までに最優秀賞など2企画を選出する。崎陽軒は最優秀賞を商品化し、「シウマイ」に続く新名物メニューとしてPRしたい考えだ。

同記事では,横浜市内に本社を置く崎陽軒*1と同市内にある大学が共同で,横浜の「新名物」として,横浜と関連付けた「点心」に関する企画・検討を開始したことを紹介.当方のお部屋の来客用の机上には,崎陽軒の「シウマイ」お弁当*2に購入した際に,附属されていた「シウマイ」の附属品である,陶器製のひょうたん型の素敵な醤油入れ(「ひょうちゃん」*3との名称のようですんね)をコッソリと飾らせていただいており,附属品もまた優れものを提供する同社.
そのため,「シウマイ」といえば「崎陽軒」,「崎陽軒」といえば「シウマイ」と,既に確立した「ブランド」があるかなか,(「シウマイ」また「点心」に含まれるのではないだろうかとも思いつつも)「点心といえば「横浜」と連想にいたるような,いわゆる「地域」ブランド的に「「横浜」との関連付け」による企画の検討・商品化が予定される模様.ただ,下名もまた然りではあるものの,敢て横浜にて購入に伺うこともなく,駅等での「あわせ買い」等であることがこれまでは一般的.同企画の製品化を通じて,「あわせ買い」や,更には「お取り寄せ」に止まらず,実際に横浜を訪れて,購入,そして食するという,いわゆる地域ブランドの類型にいう,「まちにお招き型」*4の一つの取り組みとなると更に興味深い.要経過観察.

*1:崎陽軒HP「企業情報

*2:崎陽軒HP(商品情報シウマイ)「昔ながらのシウマイ15個入

*3:崎陽軒HP「ひょうちゃん

*4:関満博「「お取り寄せ」から,その「まちに向かう」時代に」関満博・財団法人日本都市センター編著『新「地域」ブランド戦略 合併後の市町村の取り組み』(日経広告研究所,2007年)214頁

新「地域」ブランド戦略―合併後の市町村の取り組み

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