和歌山市人事委員会は、今春の入庁内定者に辞退者が出たため、2月に試験を実施することになった職員追加募集の申し込み状況を発表した。22〜30歳が対象の行政職1種事務職には、募集5人に対して339人が応募し、67・8倍の高倍率となるなど、就職難を反映して応募が殺到した。
 追加募集は3職種で、昨年12月末に発表し、今月21日に締め切った。行政職1種事務職は男性234人、女性105人から応募があった。また、消防職1種(募集2人)には62人が応募し倍率は31・0倍。行政職1種土木職(同3人)も男性11人から応募があり、倍率は3・7倍となった。昨年6月に行った定期採用試験では、同事務職(同27人)に対する応募が457人と、倍率は16・3倍だったが、追加募集では倍率が大幅に上昇。市人事委は「就職難の中で、季節外れに募集をかけたため、まだ就職が決まっていない人が多数応募してくれたのでは」と分析している。

本記事では,和歌山市における職員募集の取組を紹介.同採用の取組については,同市HPを参照*1
今回の職員採用は,本記事でも紹介されているように「平成23年4月1日」の「採用予定」のうち「入庁内定者に辞退者」されたことを受けての募集の取組.「第1回」の採用試験では,「資格免許職Ⅰ種」の「発達相談員」「資格免許職Ⅱ種」の「診療放射線技師」の合格者0名を除き,何れの職も「採用予定人員」*2通りに「第2次試験合格者」を確定されていた模様.今回の募集では,「行政職Ⅰ種」では「事務職」を「5名」,「土木職」を「3名」,「消防職Ⅰ種」を「2名」*3のなか,それぞれ,67.8倍,3.7倍,31.0倍であったという.
2010年8月11日付同年10月3日付同年12月10日付同年12月29日付の各本備忘録で記録した,合格数者数と採用者数との間の「ディレンマ」*4も予期されるなかで,そして何よりも受験者の「公的な仕事」*5における「自分の仕事人生」*6を考えるためにも,2009年5月17日付同年7月26日付同年11月24日付2010年3月24日付の各本備忘録でも言及した「試験日程」の「早期化」*7の流れに棹さすのみならず,2010年11月10日付の各本備忘録でも言及したように「分散化」も試みても良さそうか.

*1:和歌山市HP(行政案内職員募集案内)「平成22年度(2010年度) 第4回 和歌山市職員採用試験受験案内 行政職Ⅰ種(事務・土木)、消防職Ⅰ

*2:和歌山市HP(行政案内職員募集案内)「平成22年度(2010年度) 第1回 和歌山市職員採用試験 第2次試験の合格発表

*3:前掲注1・和歌山市(平成22年度(2010年度) 第4回 和歌山市職員採用試験受験案内 行政職Ⅰ種(事務・土木)、消防職Ⅰ)1頁

*4:手塚洋輔『戦後行政の構造とディレンマ』(藤原書店,2010年)24頁

戦後行政の構造とディレンマ―予防接種行政の変遷

戦後行政の構造とディレンマ―予防接種行政の変遷

*5:町田智弥,かたぎりもとこ『リアル公務員』(英治出版,2010年)177頁

リアル公務員

リアル公務員

*6:稲葉祐之, 井上達彦, 鈴木竜太, 山下勝『キャリアで語る組織経営』(有斐閣,2010年)24頁

キャリアで語る経営組織 --個人の論理と組織の論理 (有斐閣アルマ)

キャリアで語る経営組織 --個人の論理と組織の論理 (有斐閣アルマ)

*7:福島貴希「都市自治体における職員採用」村松岐夫・稲継裕昭・財団法人日本都市センター編著『分権改革は都市行政機構を変えたか』(第一法規,2009年)155頁

分権改革は都市行政機構を変えたか

分権改革は都市行政機構を変えたか