岐阜県は1日、省エネ対策として、職員のポロシャツ着用を認める「ぎふ清流クールビズ」と、昼過ぎに時間休の取得を奨励する「シエスタ休暇」を始めた。
 電力使用量ピーク時の午後1〜3時に、同休暇の導入や電気製品の使用抑制などで電力使用量の20%削減を目指す。県では6月からノーネクタイ、上着なしでの執務を認めてきたが、7月1日から9月末までは、ポロシャツやチノパンなど、よりラフな服装についても初めて認めた。初日のポロシャツ姿はまだ少なめだったが、白色のポロシャツで登庁した男性職員は「やはり涼しい」と話していた。
 一方、スペイン語で「昼寝」の意味のシエスタ休暇は、ピーク時に在庁職員を減らし、電力使用量を抑える狙い。清流の国ぎふづくり推進課の杉山英夫主査はこの日、午後からシエスタ休暇を取った。昼寝のためでなく、歯科医に行くためというが、杉山主査は「ピーク時の電力使用を避け、効率よく仕事をできれば」と話した。

本記事では,岐阜県における節電の取組を紹介.2011年6月14日付の共同通信*1でも配信されていた同県の一連の節電の取組内で,「ピーク時間帯(13時〜15時)に年次休暇を利用した時間休」*2の取得を促す「シエスタ休暇」の取組.本記事では実際の取得された方を紹介.実際にも,同県職員の皆さん全体では,どれくらいの方が取得されるのだろうか,興味深い.
年次有給休暇」であるため,もちろん,上記配信記事で紹介されているように「個人の判断」による取得が前提とはななるものの,全庁的な休暇取得への促しとなれば,やはり「職場組織の形成原理」の「大部屋主義」*3のなかで,個々の職員の方々の勤務時間を個々の職場では,どのように「整え」*4られるのだろうか(勿論敢えて,整えない,ことも考えられ,結果的に,特定(更には,同県全て)の職場の職員の全ての方がシエスタ中という状況も想定されなくもありませんが).こちらもまた,要確認.

*1:共同通信(2011年6月14日付)「「シエスタ休暇」で節電を 岐阜県が職員に呼び掛け

*2:岐阜県HP(環境地球温暖化防止地球温暖化防止のために)「みんなで取り組む節電アクション!

*3:大森彌『官のシステム』(東京大学出版会,2006年)60頁

官のシステム (行政学叢書)

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*4:真渕勝『官僚』(東京大学出版会,2010年)91頁

官僚 (社会科学の理論とモデル)

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