京都市は2007年度から4年間の市政の成果をまとめた市政報告書を作った。市役所の案内所や地下鉄各駅などで無料配布している。
 市未来まちづくりプランで掲げている「いのち」「環境」「知恵」「ひと」「刷新」の五つのテーマに沿って、子育て支援や都市基盤整備、産業・商業、観光など各分野の主な施策や事業を掲載している。地域活動を支える市民へのインタビューのほか、道路や河川の整備状況を紹介する地図も添えた。市ホームページでも閲覧できる。A4判、72ページ。3万5千部作成。

本記事では,京都市において「平成19年度以降の市政」の取組をまとめた報告書を発刊されたことを紹介.同報告書に関しては,同市HPを参照*1,また,本記事にて紹介されているホームページでも閲覧が可能なWEB版に関しても同市HPをあわせて参照*2
同報告書では,この間での「市政の成果を振り返」りと「未来に思いをはせ」ることを目的に,「「いのち」,「環境」,「知恵」,「ひと」,「刷新」の5つの分野」の「主要な施策・事業を紹介」*3.その他にも,「まちづくり」へ関わった市民の方々への「関わった事業の感想」や「まちづくりへの思いをインタビュー」*4された「共汗インタビュー」*5のコーナーや「市政の動き(平成19年度)」*6が記載されている.
自治体もまた「過去の行動」がその「評判」や「信頼」*7となると考えれば,自らその評判の確立にも結び付きそうな,同報告書の作成の取組.上記の「主要な施策・事業を紹介」に関しては,「アウトプット」的な記述も散見されるようでもあり,既に同市では「平成21年2月12日」に策定された「「京都未来まちづくりプラン」の「政策推進プラン」の進ちょく状況」を,「毎月更新」*8されていることからすれば(これも凄いことですね),折角の同報告書では,むしろ「最終アウトカム」ならずとも「中間アウトカム」*9も記載されていると,同市への「評判」の確立においても興味深いのかなあとも思わなくはないものの,楽しく,参考になりそうな報告書(入手してみよう).

*1:京都市HP(市の組織総合企画局各課の窓口政策調整担当)「「京都市政報告書」の発行について

*2:京都市HP(市の組織総合企画局各課の窓口政策調整担当WEB版「京都市政報告書」)「京都市政報告書」(2011年7月)

*3:前掲注1・京都市(「京都市政報告書」の発行について)

*4:前掲注1・京都市(「京都市政報告書」の発行について)

*5:京都市HP(市の組織総合企画局各課の窓口政策調整担当WEB版「京都市政報告書」京都市政報告書(2011年7月))「共汗インタビュー

*6:京都市HP(市の組織総合企画局各課の窓口政策調整担当WEB版「京都市政報告書」京都市政報告書(2011年7月))「市政の動き(平成19年度)

*7:渡辺隆裕『ゲーム理論入門』(日本経済新聞社,2008年)308頁

ゼミナール ゲーム理論入門

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*8:京都市HP(市の組織総合企画局各課の窓口政策調整担当政策推進プラン進ちょく状況)「京都未来まちづくりプランの「政策推進プラン」進ちょく状況トップページ

*9:伊藤修一郎『政策リサーチ入門』(東京大学出版会,2011年)182頁

政策リサーチ入門―仮説検証による問題解決の技法

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