三重県伊勢市の2人目の副市長に11日、元団体職員の水谷由佳理さん(36)=同市楠部町=の就任が決まった。市議会で賛成多数で同意された。
 水谷さんは伊勢市出身。中央大在学中などにカナダへの留学経験があり、東京の外資系不動産投資会社で外国人役員の秘書も経験するなど英語が堪能。この9月まで約2年間、財団法人・三重県農林水産支援センターに勤めていた。副市長は公募で、全国から147人が応募し、書類選考と面接を経て選ばれた。任期は4年。
 水谷さんは「魅力ある伊勢のまちづくりに努める」と抱負を述べた。鈴木健一市長は「伊勢神宮式年遷宮を2年後に控え、外国人らの来訪も多い。海外経験や、英語力を伊勢のブランド力向上などに生かしてほしい」と期待した。

本記事では,伊勢市における副市長職候補者の選任に関してを紹介.

2011年7月9日付にて取り上げた同市の同取組.同市HPを拝読させて頂くと(同日付の本備忘録にて参照させて頂いた,同市の同職募集のサイトは既に封鎖されているのですね),同職には「147名」*1の募集があり,内訳は,下記の通り,性別と居住地(市内,県内(市内以外),県外)の2つの属性に基づき,下記表の通り集計されている.

合計
市内 28 6 34
県内(市内以外) 19 2 21
県外 84 8 92
合計 131 16 147

その結果は,県外・男性からの募集がその約57.1%と過半数を占め,次いで市内・男性が約19.0%,その後は,県内(市内以外)・男性が約12.9%,県外・女性が約5.4%,市内・女性が約4.0%,県内(市内以外)・女性は約1.3%であったことが分かる.本記事にて紹介されている同職の選任者は,前職からすると,市内・女性又は県内(市内以外)・女性の区分に属されていた方なのだろうか(下記で記録した他市では一部公表されていた市もあったものの,募集された方々の年齢や前職等の属性も分かると更に,今回の募集の特性も考えることもでき,興味深そう).
本備忘録でも,2009年6月3日付同年7月24日付同年8月22日付では豊岡市2009年8月8日付同年9月9日付同年10月16日付では瀬戸内市2010年1月8日付同年2月15日付同年3月14日付,同年4月18日付同年5月30日付では松阪市2011年1月27日付同年3月6日付同年6月9日付では生駒市,そして,2011年8月26日付では,その取組方針にある滝川市に関して記録してきた副市長職候補者の公募の取組.公募により就任された同職による,「市役所内部での打合せ」*2の進め方を始めとした組織運営への変化と持続の様子を,そろそろまとめて観察してみたい(一般職の職を含めて,来年度の演習のテーマにしようかなあ).

*1:伊勢市HP(市の情報ボックス募集)「伊勢市副市長候補者の公募は終了しました

*2:田村秀『自治体ナンバー2の役割』(第一法規,2006年)117頁

自治体ナンバー2の役割―日米英の比較から

自治体ナンバー2の役割―日米英の比較から