昭和初期の重厚な雰囲気が残る名古屋市役所本庁舎を会場にした初めての結婚式が30日行われ、市章の“八マーク”の下で、新郎新婦が永遠の愛を誓った。
 同庁舎は1933年に建設され、近代的な建築に瓦など和風の屋根を取り付けた「帝冠様式」が特徴。同市は来月、庁舎の魅力を市民に広める催しを企画しており、事前イベントとして庁舎5階の「正庁」を挙式会場として提供した。この日の主役となった新郎の名古屋市中川区の会社員加護憲さん(30)と、新婦の薫さん(32)は3年前に婚姻届を提出していたが、「親孝行がしたい」と、挙式を決めたという。2人は「歴史のある建物で厳かな式が挙げられ、幸せです」と話していた。

本記事では,名古屋市庁舎にて結婚式が開催されたことを紹介.2010年6月16日付の本備忘録にて記録した同市庁舎の市民への「開放」の取組の一つ.
「地元も信者を持たず,礼拝や葬式などの宗教儀式がなく,結婚式のためだけにつくられた教会の姿をもつ独立した構築物」をもって「結婚式教会」*1と呼びことに倣いと呼びことに倣えば,結婚式も行う「結婚式庁舎」(と,下名が勝手に名付けておりますが)としての取組.2009年4月14日付の本備忘録にて取り上げた栃木県旧本庁舎(昭和館),同年11月3日付の本備忘録にて取り上げた玉野市役所庁舎,そして,2010年5月10日付の本備忘録にて取り上げた京都府の旧本本館にて既に開催されている前例もある.
2010年6月16日付の本備忘録にて記録した「帝冠様式」同市庁舎では,「市政資料館」の「集会室・展示室」のうち「館正面玄関階段(ステンドグラス前)」を「利用して挙式」*2を行うことが可能とも,同市HPにて紹介されている.2008年12月7日付の本備忘録において項目立てを試みた本備忘録における妄想的・断続的観察課題である「庁舎管理の行政学」の構成のうち「第5章:財源としての庁舎」としても,興味深い取組.

*1:五十嵐太郎『「結婚式教会」の誕生』(春秋社,2007年)4頁

「結婚式教会」の誕生

「結婚式教会」の誕生

*2:名古屋市HP(市政情報一般行政・その他市政資料館(公文書館)市政資料館貸室案内 )「集会室・展示室等のご利用について