札幌市は新年度中に、クマ対策の専門部署を設置する方針を固めた。同市内では昨秋、中央区はじめ南区、西区などの住宅街でクマの出没情報が相次いだ。今後も市街地に出没する可能性が高く、市の関連業務が増えることが予想される。このため、市役所内で複数の部局にまたがった窓口を一本化することで、的確で迅速な対策を実現したい考えだ。
 現在、市のクマ対策業務の窓口は、内容により各区役所や市民まちづくり局、公園を管理する環境局などに分かれている。専門部署は環境局内に設置する方向で検討中。クマの出没情報があった場合の専門家や猟友会、道などとの調整窓口になるほか、クマの個体数、生態に関する情報収集、市民への注意喚起なども行い、クマと共生する方策も検討する。

本記事では,札幌市における組織編成の方針を紹介.「クマ対策の専門部署」の設置方針.
本記事では,「市役所内で複数の部局にまたがった窓口」であるとも紹介.そこで,同市の「ヒグマ出没時の安全対策」の「組織体制」を確認させて頂くと,現在は,「札幌市ヒグマ対策委員会」と「区ヒグマ対策委員会」を設置されている.両委員会の分掌は,まず,「区ヒグマ対策委員会」が「連絡,調査,周知・広報の初期行動を担当」すること,一方で,「札幌市ヒグマ対策委員会」は「区ヒグマ対策委員会」からの「追払い・駆除等の重要事案」への「上申」を受けて「ヒグマ対応に関して,重要事案を決定・実行」*1を果たしている.
これらのうち「札幌市ヒグマ対策委員会」の構成員を確認させて頂くと,市長政策室の広報課長,市民まちづくり局の地域振興部長,同局の振興係長,環境局の業務課長,同局のみどりの管理課長,同局の自然環境係長,経済局の農産係長,そして,中央区の地域安全担当係長,豊平区の地域安全担当係長,清田区の地域安全担当係長,南区の地域安全担当係長,西区の総務企画課長,同区の地域安全担当係長,手稲区の総務企画課長,教育委員会の指導主事から構成.「クマ対策」に関しては,3局1室6区1委員会へと分掌され,これらの「組織の連携」*2を通じた「クマ対策」を実施.
現在の手続的な連携を通じた,クマ対策から,「クマ対策の専門部署」という一元的な組織を設置を通じた,対策を図られる模様.2008年12月12日付の本備忘録で記録した,政策が投射される対象毎での,政策・施策・事業の総合化の取組としても整理ができそう.2009年5月26日付の本備忘録で記録した,武雄市の「いのしし課」のように,駆除後の手続も同組織に含まれるのだろうか.要確認.

*1:札幌市HP(くらし・手続き動物・ペット鳥獣(野生動物等)などヒグマ対策)「ヒグマ対策に関する札幌市の組織

*2:内海麻利『まちづくり条例の実態と理論』(ぎょうせい,2010年)335頁

まちづくり条例の実態と理論―都市計画法制の補完から自治の手だてへ

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