盛岡市は24日開かれた2011年度第3回市廃棄物対策審議会で、12年度からの一般廃棄物処理計画についてごみ減量の数値目標案を提示した。16年度までに家庭ごみ(資源ごみを除く)は10年度比で1人1日当たり18%減、事業系ごみは全体排出量で30%減と、これまでの数値から大きく上方修正した。「目標が低い」といった市民の意見を受けてハードルを引き上げ、ごみ減量への市民の意識向上を図る。
 審議会は同市若園町の市総合福祉センターで開かれ、委員15人が出席した。市が提示した数値目標は1人1日当たりの家庭ごみ(同)の減量目標をこれまでの56グラム減から90グラム減に変更。10年度の508グラムから18%減らす。分別の徹底により資源ごみは1日30グラム分の増加を目標にする。事業系ごみは、これまでの12%減から大幅な引き上げ。全体の排出量に占める事業系ごみの割合が同規模の中核市に比べて高いため、事業者による適正処理や資源化などで減量を強化する考えだ。計画案はパブリックコメントを経て最終調整され、3月の第4回審議会で答申する。

本記事では,盛岡市における一般廃棄物処理計画改訂の審議状況を紹介.
「平成14年3月」に策定され「計画期間を平成23年度まで」となる現行の「盛岡市一般廃棄物処理基本計画」では,その「重点目標」として「平成17年度実績の1156グラムから13.5%,平成28年度現状推移予測の1091グラムから8.3%の削減」*1の目標が設定されている.
本記事を拝読させて頂くと,次期計画では「市民の意見」に基づき「上方修正」され,いわば,発生抑制に向けた目標値が,単なる「毛鉤」*2としての「パートナーシップ」としてではあく,住民側から提案された模様.今後のパブリックコメントでの意見,そして,実際の実施状況も要観察.

*1:盛岡市HP(市のしくみと施策一般廃棄物処理基本計画)「重点目標

*2:北村喜宣『環境法』(弘文堂,2011年)189頁

環境法

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