土浦市は9日、市役所のシュレッダーで細断した紙きれをトイレットペーパーに再生する機械を県内で初めて導入した。再生ペーパーは、さっそくこの日から庁舎内のトイレに並んだ。
 群馬県桐生市のシュレッダー製造会社が開発した機械で、再生するのは市役所から出る1日7、8キロの細断紙のうち3キロ。機械に投入すると、30分後に長さ80メートルのトイレットペーパーが1個できあがる。使うのは細断紙と紙を溶かす水だけで、薬品は一切使わない。1日に10時間稼働させ20個作ることにしている。

本記事では,土浦市における再生紙利用の取組を紹介.同取組に関しては,「市役所のシュレッダーで細断した紙きれをトイレットペーパーに再生する機械」を導入された模様.勿論,当該文書の種類にはよるものの,「公文書のライフサイクル」*1の一つには,庁舎内での別用途での再利用もある模様.なるほど.
同取組に関しては,昨年,2011年3月3日付の茨城新聞でも報道.本記事とともに,同報道を併せて拝読させて頂くと,同市では,同取組の「事業費」として「2011年度予算案」に「160万円」に計上.従来は,「個人情報などが記載された文書(コピー用紙)はシュレッダーで細かく切って焼却」処分を実施.2011年からは「細断後に業者に委託しリサイクル」に移されている.前年「1,2月」の「リサイクル」に移す「紙の量は約480キロ」となり,「1日平均約8キロ」*2の状況にあったという.本記事を拝読すると,これらのうち「3キロ」の「細断紙」を「機械に投入する」ことで,「30分後に長さ80メートルのトイレットペーパーが1個」できる,という.「トイレットペーパー」化に伴い,同市庁舎内で,リサイクル以前の文書利用量の増減には影響を及ぼすものなのだろうか.この点も興味深そう.要確認.

*1:瀬畑源『公文書をつかう』(青弓社,2011年)297頁

公文書をつかう: 公文書管理制度と歴史研究

公文書をつかう: 公文書管理制度と歴史研究

*2:茨城新聞(2012年3月3日付)「細断紙、トイレ紙に再生 土浦市が装置導入へ