県は3日、庁内託児所を来年4月に南魚沼地域振興局(南魚沼市)に初めて設置すると発表した。県人事課は「県レベルでは宮城、福島両県が庁内託児所を設けているが、地域機関では初ではないか」としている。
 設置するのは、南魚沼地域振興局の別館1階。現在「生活改善実習室」として使用されている約40平方メートルのスペースに、保育室やほふく室、トイレなどを整備する予定だ。定員は約15人。

本記事では,新潟県における「地域振興局」内での託児所設置の取組を紹介.同取組に関しては,同県HPを参照*1
2010年8月25日付の本備忘録では宮城県庁,2012年2月8日付の本備忘録では埼玉県庁による「事業所内保育所」の設置を記録.本記事を拝読させて頂くと,同県では託児所を出先機関に設置.
同託児所は,「南魚沼地域振興局」の「分館1階」に設置.「定員15人程度」を想定し,「保育室,ほふく室,執務室など」が設けら,「平成25年4月1日」に「開設」「予定」.
同託児所の設置に関しては,本記事で紹介されるように,出先機関という庁舎空間での設置も特徴的ではあるものの,「地域主権一括法の趣旨を踏まえ」,同「県独自基準を盛り込んだ指導監督基準」に基づき「事業所内保育所を含む認可外保育施設」として設置された,いわゆる「地方独自の基準」*2に基づくことも特徴的.具体的には,まず「調理室」に関しては,従来の基準では「調理室が必要」と考えられてきたものの,同県が設けた「独自基準」によると「事業所内保育所で一定条件の下,事業所に調理施設があれば不要」とされている.また,「保育従事者の資格要件」に関しても,従来の基準では,「保育従事者の概ね3分の1以上」が「保育士又は看護師」であることを求められてきたものの,同県が設けた「独自基準」では,「保育従事者の概ね3分の1以上」は「保育士又は看護師」であること「加え」て,「3歳児以上の保育に限り,准看護師や幼稚園教諭も可」とされている. これにより,同振興局内に設置される託児所は,「調理室」を「既存施設のものを活用し経費を削減」することになる,という.なるほど.設置後の同託児所の利用状況も要確認.