大阪―大都市は国家を超えるか (中公新書)

大阪―大都市は国家を超えるか (中公新書)

  • 購入理由:楽しみにしていました砂原庸介先生の新刊.昨日都心であった研究会の途中も気もそぞろで,往復の車中でじっくり拝読.「都市官僚制の論理」と「納税者の論理」の二つの論理を基本的視角におきつつ,自治制度と選挙制度から,大都市・大阪の政治行政の遷移を読み解かれています.下名個人的には,重厚でありながらも明解な筆致で描かれた第3章で,市域拡張が制約となりつつ進められた都市開発の帰結に慄然としました.大阪についてはもちろん,自治制度,大都市制度,選挙制度,政党(会派)制度,都市計画制度に関心を持つ方々には,避けては通れない一冊.