川崎市は2月1日から、携帯電話などを利用して市税と国民健康保険国保)料を納付できるサービス「モバイルレジ」を始める。時間や場所の制約を受けることなく納付が可能となり、市民の利便性向上を図る。モバイルレジの導入は、政令市で初めてという。
 モバイルレジは、モバイルバンキングを活用して納付するサービス。あらかじめ口座を設けた金融機関に、モバイルバンキングの利用申し込みを行った上で、モバイルレジのホームページから専用の携帯アプリをダウンロードする。納付対象は、国保料のほか、市民税と県民税、固定資産税、都市計画税軽自動車税。納付書に印字されたコンビニ収納用バーコードを携帯電話のカメラで読み込み、画面の案内に従って手続きを済ませる。領収証書は発行されないため、納付確認は取引明細や通帳記帳で行う必要があるという。市税に関する問い合わせは、市財政局収納対策課電話044(200)2202。国保は、市健康福祉局収納管理課電話044(200)2637。

本記事では,川崎市における「モバイルレジ」の取組を紹介.同取組は,同市HPを参照*1
「携帯電話,スマートフォン」「タブレット端末」を用いて,「いつでもどこでも市税が納付できる」同取組.具体的には,「市民税・県民税(普通徴収)」「固定資産税・都市計画税(土地・家屋)」「固定資産税(償却資産)「軽自動車税」が対象.手続は,まず,「納付書に印刷されたCVS(コンビニ)収納用バーコードを携帯電話等のカメラで撮影して読取」り,次いで,「モバイルバンキング」「インターネットバンキング」を「利用して税金や保険料を納付」するというものの.同市によると同取組の特徴は,一つめは「納付書の取扱期限内であれば、24時間いつでも納付が可能」であり「金融機関,コンビニエンスストアに行かなくても,どこでも納付が可能」なため,納付時間・場所が自己都合にあわせた納付を可能であること,二つめに,「窓口やレジに納付書を提示する必要がな」いため「納付書の内容を知られずに納付が可能」と納付の機密性を確保できること,三つめに,「収納機関番号や納付番号等のキー情報を入力することなく納付が可能」*2と納付上の手続負担も軽減されることにもなる,という.
このような特徴からも,「善意」*3の未納者にとっても,納付誘因としても整理ができそうな同取組.「「死」と同様,誰も逃れることができない「税」」*4.同取組導入後の,納付結果も要確認.

*1:川崎市HP(くらし・手続き届出・手続き・相談税金市税のお知らせその他のお知らせ )「いつでも・どこでも・簡単納税!「モバイルレジ」平成25年2月1日から利用開始!

*2:前掲注1・川崎市(いつでも・どこでも・簡単納税!「モバイルレジ」平成25年2月1日から利用開始!)

*3:クリストファー・フッド『行政活動の理論』(岩波書店,2000年)63頁

行政活動の理論 (岩波テキストブックス)

行政活動の理論 (岩波テキストブックス)

*4:猪木武徳『経済学に何ができるか』(中央公論新社,2012年)17頁