福岡市は新年度、60歳を迎えた市民を対象に、成人式ならぬ「還暦式」(仮称)を開く。社会の荒波を乗り越えてきたシニア世代を盛大な式典でねぎらって記念品を贈る−というわけではなく、第二の人生に向けた出会いの場づくりだとか。政令市では初という「還暦式」とはなんぞや?
 福岡市によると、「還暦式」の狙いは、シニア世代がじっと家に閉じこもることなく、外で元気に活動してもらうためのきっかけとしてもらうこと。ジョギングなど趣味のサークルやボランティア団体、再就職先などを見本市形式で紹介するほか、民間企業にも参加を呼び掛けてシニア世代向けの旅行案内なども行うという。「イメージは(求める人と情報をつなぐ)マッチング大会」(高島宗一郎市長)だ。対象者は1953年4月1日〜54年3月末に生まれた市民で、約1万8千人を見込んでいる。幼なじみが久しぶりに再会する場としても期待され「友達付き合いを結び直すきっかけにもなれば」(市総務企画局)としている。スーツでビシッと決めて集う場にするか、飲食会場を設けるかなど、「還暦式」の具体的な計画は、新年度に入って学識経験者などで検討。年度後半に開催する考えだ。市は式に合わせて、シニア向けの活動情報を載せたホームページも開設する方針。

本記事では,福岡市における「還暦式(仮称)」の開催方針を紹介.
「超高齢社会に対応した施策の検討」の一環として ,「60歳を対象」に開催し,「アクティブエイジングの推進」や「地域における共助の仕組みづくり」*1を目指す同取組.本記事では,同式は「記念品を贈る」式典とは異なり,「60歳を迎えた市民」が「外で元気に活動してもらうためのきっかけ」を提供することにある模様.「類は友を呼ぶ」ことで「結束型」をより頑健にするにとどまらず,同式を通じた「橋渡し」*2を想定されている模様.なるほど.「約1万8千人」の「60歳を迎えた市民」を,どのように,どこで集めるのだろうか.今後の具体化の過程は,要経過観察.