本日は,同書(先日,ご依頼を頂いた際にあわせてお送り頂いていました).
「突破する職員」(スゴい切り口ですね)をテーマに,イロトリドリのエッセーが寄稿されています.各エッセーが描く「突破する職員」という職員像は,ぼんやりと共感できる部分もあります.ただ,その登場に至る素地や要因は,具体的にどのように理解することができるかは,個別性が高そうでもあり,謎の部分も多くありました.
そのなかで,「キーパーソン」としての「「突破する職員」は,意図的,あるいは計画的には育てられない」(51頁)という結論ゆえの「職員が成長する」ための「自育」(58頁)のための人事システムを描かれた,小堀喜康さんが寄稿された「突破する職員が育つ人事システム」(50−66頁)を読み進めると,次の部分には,なるほどと思いました.

「突破する職員」は,知識・スキルをもっているかどうかなのではない(それも必要なのはいうまでもないが).それよりも,どのような問題意識,価値観を持ち,どれほど熱い想いで仕事に取り組んでいるかが重要なのだ.自治体職員としての生き方,働き方の問題なのである」(52頁)