岩手県奥州市は市総合計画後期計画(2012〜16年度)概要版を電子書籍化し、14日から市のホームページで公開する。動画や音声を交えて、従来の冊子よりも分かりやすくなっているという。市政策企画課は「全国でも珍しい取り組みではないか」と話す。
 概要版は重点プロジェクトなどを紹介。市民の歌を音声で流したり、難解な行政用語をクリックすると解説が登場したりと、電子媒体ならではの特長を取り入れ、親しみやすさを意識している。北上山地への誘致の可否が大詰めを迎える「国際リニアコライダー」の関連動画もあり、仕組みなどを説明している。総合計画の冊子は分厚い上に部数も限られ、市民の目に届きにくかった。電子書籍はパソコンやスマートフォンタブレット型端末で気軽に見ることができ、小沢昌記市長は「若い世代が積極的にまちづくりに参画するきっかけになってほしい」と期待する。

本記事では,奥州市における総合計画の電子書籍化の取組を紹介.同取組に関しては,同市HPを参照*1
同市が2012年7月に策定された『奥州市情報化計画』のなかでの目標の一つ,「各種計画,予算,政策決定や行政評価に関する資料など,行政運営に関する重要な情報については,住民が,いつでも,簡単に取得できるようにします」*2に基づく取組.電子書籍としての総合計画の「表紙」は,同市の「特産である南部鉄器にちなんだ重厚な画面」とされている.内容面では,「紙媒体での文字とグラフでの説明」に加えて,「音声,動画などを盛り込」まれており,「難解な行政の専門用語をクリックする」ことで「解説ページへ切り替わる」*3
.電子化によりもちろん分量を問題にすることなく,詳しく,そして,厚くすることもできるそうではあるものの,電子書籍化された同市の総合計画は「概要版」.実際の電子書籍化された同市の総合計画を拝見させていただくと,「全活動の「ツボ」を的確に抽出」*4された結果か,6つの都市像と4つの重点プロジェクト,そして,重点プロジェクトの一つである国際リニアコライダーの説明画像を掲載する.総合計画の電子書籍化により,住民,職員,議員にとって日々共有される情報となるか,今後の利用(閲覧)状況も分かると更に興味深そう.