県は、信州産ワインを県内外にPRする専用ホームページ(HP)を開設した。ワインやワイナリー(醸造所)のほか、味わったり購入したりできる県内店舗も紹介。ワインに合う県産食材や工芸品、産地を訪れる「ワインツーリズム」もアピールし、関連産業の幅広い振興を目指す。
 長野県が気象や地形の面でワイン用ブドウの栽培に適していることや、大小さまざまなワイナリーがあることなどを解説。ワイナリーは、県内25業者(1月時点)それぞれの歴史や造り手の思いを紹介している(一部準備中)。
 「これまでの物産振興は商品紹介にとどまっていた」(観光振興課)とし、実際に信州ワインを味わえる県内の飲食店や購入できる店舗も掲載した。「赤」「白」などのタイプ、ブドウの種類、価格といった条件を入力して、好みのワインを探せる機能もある。産地を訪ねる旅のルートも提案。情報は随時更新する。県は3月、信州ワインのブランド化や、ワイン産業の一層の集積、消費拡大を目指して、本年度から10年間の「信州ワインバレー構想」を作成。HPも構想の一環で開設した。信州産ワインとワインに合う県産食材の情報をまとめた冊子も作成。本年度予定するPRイベントなどで配る。

本記事では,長野県における同県産ワインに関する専用HPの取組を紹介.同HPは,同県HPを参照.
同HPでは,まず「 NAGANO WINEの魅力」として,まずは同県産ワインの品質を説明し,各4地区での個々のワイナリーの紹介*1,そして「品質向上」のための制度と位置づける「長野県原産地呼称管理制度」*2について解説する.また,「ワイナリーを訪ねて」*3のコーナでは,上記の個々のワイナリーを紹介する.
その他では,お好みに合ったワインを探し出すことができる「ワインを探す」*4のコーナーや「味わうお店」*5や「買える店」*6の検索も可能.さらには「食とともに」*7のコーナーでは,ワインにあう同県産特産品による料理のレシピや食材,器までも紹介する.
自治体という「公」とワイナリーという「私」の「融合の試み」*8の一つとしても整理ができそうな同取組.読んでいて楽しいHP.

*1:長野県HP(NAGANO WINE)「ワイナリーを訪ねて

*2:長野県HP(NAGANO WINE)「長野県原産地呼称管理制度

*3:長野県HP(NAGANO WINE)「ワイナリーを訪ねて

*4:長野県HP(NAGANO WINE)「ワインを探す

*5:長野県HP(NAGANO WINE)「味わうお店

*6:長野県HP(NAGANO WINE)「買えるお店

*7:長野県HP(NAGANO WINE)「食とともに

*8:山田賢一「官民二元論から官民融合論へ」稲継裕昭編著『自治体行政の領域』(ぎょうせい,2013年)38頁

自治体行政の領域-「官」と「民」の境界線を考える-

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