トヨタ自動車茨城県つくば市は23日、立ち乗り型の移動ロボット「ウィングレット」の走行実験を24日から始めると発表した。同市は「つくばモビリティロボット実験特区」の認定を受けており、3年間、歩道を走らせて安全性などを検証する。
 ウィングレットは1人乗り用で、時速6キロメートルと人が早歩きする程度の速度で動く。1回の充電で4キロメートルほど走れ、エレベーターにも乗り込める。独立行政法人産業技術総合研究所つくば市の職員など約80人に8台を貸し出す。来年3月末まで通勤や勤務時の外出などに使ってもらう。市役所内でも走行できるようにした。2014年度以降は一般市民にも対象を広げる。商品化の時期は未定という。

本記事では,つくば市における職員の通勤手段の取組を紹介.
2013年7月23日に同市では「Winglet 公道走行デモンストレーション」*1が開催.ただ,これは1日だけでのイベントではなく,「立ち乗り型のパーソナル移動支援ロボット」を開発した同社の資料によると,「将来的に公道(歩道)で利用することができるよう」に「「安全性」「実用性」「利便性」を検証することを目的」として「2013年度から3年間の計画で実施」*2するものであるという.同実証実験のためにも「(独)産業技術総合研究所(以下、産総研)職員やつくば市職員など」「約80人」が「2013年7月24日〜2014年3月31日」の間,「通勤や勤務時の外出の際」に「公道(歩道)などで利用」されることになる.なるほど.
通勤時に利用する場合に,少し気になることは,利用する職員の通勤手当の処遇.「つくば市職員の給与に関する条例」の第15条では,通勤手当を支給する対象を,まずは,「通勤のため交通機関又は有料道路」を「利用してその運賃又は料金」を「負担することを常例とする職員」,二つめに,「通勤のため自動車その他の交通の用具で規則で定めるもの」を「使用することを常例とする職員」,三つめに,「通勤のため交通機関等を利用してその運賃等を負担し,かつ,自動車等を使用することを常例とする職員」*3と規定.「パーソナル移動支援ロボット」は「通勤のため自動車その他の交通の用具」として規定されるのか,はたまた,そもそも通勤手当が支給されない徒歩による職員の利用となるか.「不平不満」*4なく,通勤手当の均衡的な支給方法は,要確認.