仙台市民を対象にした節電キャンペーン「105万人の伊達な節電所」の参加者が伸び悩んでいる。省エネ活動で大規模太陽光発電施設(メガソーラー)1基分に相当する節電効果を生みだす試みだが、応募は目標の数%にとどまっており、市は積極的な参加を呼び掛けている。
 キャンペーンは、官民で省エネや再生可能エネルギーの普及を目指す「せんだいE−Action2013実行委員会」が主催。各家庭に毎月届く「電気ご使用量のお知らせ」に記載されている電気使用量と、昨年同月の使用量の欄を写真に撮ったり、コピーしたりして応募する。7〜9月分について各月が前年より減った家庭に、抽選で発光ダイオード(LED)ランタンなどが贈られる。
 これまでの応募は延べ約150世帯で、目標の3000世帯を大きく下回る。メガソーラー1基分(月約9万キロワット時)を目指した節電量は、13日現在で計3414キロワット時と低迷している。応募低調の理由について、市環境都市推進課の川股直哉課長は「長雨や猛暑で室内で過ごす時間が増え、エアコンや除湿機などの利用が増えた影響ではないか」と推測。今月1日から東北電力の電気料金が引き上げられていることから「市民の節電意識は高まっているはず。節電所の取り組みをさらにアピールしたい」と話す。
 応募は10月11日まで受け付ける。キャンペーンによる節電状況は専用ウェブサイト「たまきさん」で見られる。連絡先は同課022(214)0007。

本記事では,仙台市における節電の取組を紹介.
「7月から9月分の「電気ご使用量のお知らせ」」により,「昨年同月より節電できたことが確認できた」場合,「郵送やホームページ等から投稿」すると,「抽選で保冷タンブラーやLEDランタンなど」の「節電グッズ」*1が当選する同取組.本記事によると,現在までの応募世帯数は「約150世帯」の模様.
本記事でも紹介されている同市の「環境Webサイトたまきさん」では,毎月の節電量に関する「情報の提供」*2を通じた,節電量の増加効果も企図されているためだろうか,節電量の総量が掲載.同節電量を確認すると,2013年9月17日現在では節電量は4,447kWとある.同取組が掲げる目標節電量である「メガソーラー1基で一般家庭300世帯分の電気量を賄える」ことから目指す「3000世帯が1割ずつ節電」する量からは,「まだまだ」*3の区分を少し超えた節電量であることが分かる.
おそらく,上記の節電量は「「電気ご使用量のお知らせ」の画像をEメールで,もしくはコピーを郵送」で「応募」*4する必要もあるため,実態の節電量ではないことも推測される.いわば,潜在的節電量をどのように顕在化されるか.今後の取組は,要経過観察.