横浜・みなとみらい21(MM21)地区の公共空間にオープンカフェが立ち並ぶ「ソトカフェみなとみらい」という試みが19日から始まる。地権者企業や飲食店でつくるエリアマネジメント団体が自主ルールを定め、実施を横浜市に申請。市は公共空間の活用や景観に関する制度を改正し、カフェの開設を許可する。
 MM21地区でのオープンカフェは昨年に社会実験が行われ、来街者から好評を得ていたため、今回の試みにつながった。公共空間を活用する地権者企業やオープンカフェを開く飲食店、グランモール公園愛護会などで組織する「みなとみらい21公共空間活用委員会」がオープンカフェのデザインや運営についての指針を定めるなど自主ルールを策定した。また、店員が着けるバッジ、コースターに共通のロゴを使うなど統一感を演出した。
 市は委員会からの申請を受け、グランモール公園で最長1年間の長期のオープンカフェ設置許可を行う。このほか、公開空地を使用できるよう制度改正なども行う。オープンカフェを設ける施設と店舗は▽クロスゲート(ラパウザ みなとみらいクロスゲート店)▽みなとみらいグランドセントラルタワー(ビストロ・ワイン酒場・リヒト、サンマルクカフェ みなとみらいグランドセントラルタワー店、パリヤ みなとみらい店、エムエム タイ)▽MARK IS みなとみらい(アマルフィイ カフェ)。現時点でカフェを設ける予定の店舗のうち、長いところは11月3日まで開く。

本記事では,横浜市におけるエリアマネジメントの取組を紹介.同取組は,同市HPを参照*1
「年間 6,700 万人が訪れる」「みなとみらい21地区」の「業務・商業地区の更なる活性化」を目的に,「エリアマネジメントによるオープンカフェ「ソトカフェみなとみらい」を実施」する同取組.具体的には,「地権者企業によるエリアマネジメント団体」が「公共空間」での「実施上の自主ルールを策定」し,「オープンカフェ実施の申請等」する.同市側は,同申請を受けて「公共空間でオープンカフェが実施」出来る場合には「最長1年間」「更新可能」で「許可」.また,あわせて,「公開空地」での「活用方法に関する制度改正」する.さらに,「色彩、デザイン」での「調整を行った屋外広告物」を「景観条例に基づく一律の規制を除外」などのように,同地区での「公共空間の活用」および「景観」に関する制度を改正」を行い「オープンカフェ実施による公共空間の活性化を支援」*2する.公開空地での「私権性と公共性の調整」*3を経た同取組.実際に訪問してみたい.

*1:横浜市HP(各局の紹介都市整備局みなとみらい21推進課オープンカフェ『ソトカフェみなとみらい』 平成25年9月19日(木)スタート!)「横浜市記者発表資料」(平成25年9月1 8日,都市整備局みなとみらい21 推進課,環境創造局南部公園緑地事務所)

*2:前掲注1・横浜市横浜市記者発表資料)

*3:礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『改訂版 ホーンブック地方自治』(北樹出版,2011年)118頁

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