宮城県は5日、日本製紙(東京)が保有しているプロ野球楽天の本拠地、県営宮城球場の愛称の命名権ネーミングライツ)について、全国の企業を対象に新たなスポンサーの募集を始めたと発表した。期間は12月4日まで。
 日本製紙が年内で満了する契約を更新しないためで、2008年から親しまれた「日本製紙クリネックススタジアム宮城Kスタ宮城)」の愛称は今年いっぱいで変更される。製紙業界の厳しい環境が背景にあるとみられ、村井嘉浩知事は5日の記者会見で「経営上の判断から(撤退になったの)ではないか」と述べた。

本記事では,宮城県における命名権の取組を紹介.
現名称は,2008年1月1日から2010年12月31日までの最初の契約では「2億5千万円」のところ,更新により「1年当たり2億円」の金額で2011年1月1日から2013年12月31日までの「3年間」で「契約」*1.計6年間の名称となる.2013年11月5日から同年12月4日までの期間で応募を開始した次期契約では,上記の更新時の金額に基づき「1年当たり2億円」となる.
「対象企業」の要件は三つ.一つは,「地域貢献や文化,スポーツ等を支援するなど公園施設及び県有スポーツ施設のスポンサーとしてふさわしい企業で,青少年の健全な育成活動に対して理解のある企業」であること.二つめは,「積極的に情報公開を推進し,法令遵守コンプライアンス経営に対し高い認識をもち,その管理体制が充実している企業」であること.三つめは,「財務状況のほか経営者や大株主(筆頭株主等),経営組織など企業の経営全般において健全な企業」*2であること,である.
募集に際して,同県とともに同球場との「宮城球場フランチャイズ基本協定書」を締結されている企業も,同契約上「広告を表示し,又は表示させること」による「使用すること及びそれに伴う収入のすべてを」*3同社とするためか,「公私融合」*4での募集主体となる(同社が,応募することはできないということなのだろうか).今後の応募状況は,要経過観察.