大槌町は3日、津波で職員40人が犠牲となった同町新町の旧役場庁舎について、町が一部保存を検討している中央棟以外の建物を年度内に解体する方針を示した。町議会12月定例会で提案し、可決されれば来年1月末に着工する。
 町が町議会復興対策特別委で明らかにした。解体するのは過去に増築された西側1、2階部分、北側の建物基礎部分など4カ所。総事業費は約4千万円で復興交付金を活用する。復興庁が先月支援の方針を打ち出し、本県ではたろう観光ホテル(宮古市田老)への活用が決まった震災遺構保存のための交付金とは別枠となる。碇川豊町長は「役場の一部保存については極力費用がかからない方法を考えている。町民の理解が得られるよう時間をかけて議論を続けていきたい」としている。

本記事では,大槌町における旧役場庁舎の解体方針を紹介.
被災された同町の庁舎.同町に設置された「大槌町旧役場庁舎検討委員会」では,2012年「11月」,2013年「1月および2月の計3回」の検討を踏まえた報告を受けて,2013年4月25日付で「旧役場庁舎正面部分を一部保存する方向で検討を進める」*1方針は確定.同庁舎は同町で,「3次元映像化」*2が予定されている.
本記事によると,解体が2013年度内が目途とされていることを紹介.同年度内とすることは,2013年12月4日付の河北新報の報道によると「解体する建物はそれぞれ鉄骨,コンクリートブロック,木造」であり「危険な上に産業用地を造成する周辺の整備が進んでいる」ため,「来年3月末の震災がれき処理完了に合わせ」るためにも年度内「解体」*3との判断がなされた模様.旧庁舎の「あり方」は,住民意志とともに「費用」という「大きなハードル」*4に加えて,震災がれき処理という時間もまた同判断の要因一つなのだろうか.要確認.