【栃木】案内板などの公共サインを使って市民らに公共施設などの場所を分かりやすく案内しようと、市はこのほど、市公共サイン整備方針の素案を策定した。合併前は旧各市町で異なるデザインを採用していたが、合併を機に統一。シンプルで見やすく、景観に配慮したレイアウトにする。新年度中に具体的なデザインなどを明記したガイドラインを定める予定。県内で公共サインに関する方針の策定は宇都宮市などに続いて4市町目。
 公共サインについては、合併前の旧市町が設置したものも多く、デザインが統一されていないのが現状。市執行部と市民が対話する「ふれあいトーク」や地域協議会などで市民からは「施設の場所が分かりにくい」「案内板の表示が見づらい」などの声が挙がっていた。市は合併前と比べ、市民の行動範囲が広がったため、各施設へ的確に導く公共サインの整備が不可欠と判断。「必要な情報をシンプルな表現で提供するサイン」を基本理念に、わかりやすさや景観への配慮など五つの基本方針を定めた。具体的なデザインや書体などは、新年度中に庁内で策定する「(仮称)市公共サインガイドライン」で明確にする。市は20日まで、素案のパブリックコメントを実施。3月に方針を策定し、新年度から方針に沿って事業を進めていく予定だ。

本記事では,栃木市における公共サイン統一化の方針を紹介.
同市の公共サインの現状は,同市HPを参照*1.例えば,同市「庁舎のサインデザイン」では,文字フォントや配色、矢印のデザインなどさまざまなサイン」*2あり,画像からは4パタン,「サイン表示」では,例えば「栃木市役所西方総合支所」「栃木市西方総合支所」「西方総合支所」の3種類の表記」*3がある模様.こららを「市民や来訪者,外国人など,だれもが一目で施設名や方向等が認識できるよう」に「不要な装飾は排除し,必要な情報のみを表示し,表記方法や内容に一貫性を持たせることを基本」として,「サインの表示板の形状」を「シンプルで文字や記号表記のレイアウト等が容易な四角形を基本」とつつ,「栃木市らしい公共サイン」も加味すること.そして,「高齢者の視力の低下や視覚障がい者に配慮」し「必要な情報を的確に伝達できるようシンプルなデザイン」としながらも,「周辺の地域や景観を阻害しない」*4方針を採用される様子.「情報・コミュニケーション環境の整備は,ハードウェアを活かすためのもの」*5からの統一後のハードウェアの活用状況も要確認.

*1:栃木市HP(各課の情報都市計画課計画景観担当栃木市公共サイン整備方針(案)に関するパブリックコメントを実施します)「栃木市における公共サインの現状と課題

*2:前掲注1・栃木市栃木市における公共サインの現状と課題)5頁

*3:前掲注1・栃木市栃木市における公共サインの現状と課題)6頁

*4:栃木市HP(各課の情報都市計画課計画景観担当栃木市公共サイン整備方針(案)に関するパブリックコメントを実施します)「サインのデザイン方針」25頁

*5:中野泰志「情報・コミュニケーション環境」日本福祉のまちづくり学会編『福祉のまちづくりの検証』(彰国社,2013年)121頁

福祉のまちづくりの検証―その現状と明日への提案

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