新潟市20日、2013年10月から公募していた北区、秋葉区、西区、西蒲区の4区長の採用予定者を決めたと発表した。全員が現職の公務員で、うち2人は新潟市職員。公募では民間の人材も対象にしていたが、議会などとの折衝力を重視したという。4人とも4月1日に就任する予定。
 北区長に選ばれた飯野晋氏(40)は経済産業省出身で現在は内閣官房で参事官補佐。昨年4月まで原子力規制庁柏崎刈羽原子力規制事務所の所長を務めていた。採用を発表した篠田昭市長は「経歴から、産学官連携や港湾の活性化に期待したい」と述べた。秋葉区長に選ばれた熊倉淳一氏(57)は現在、新潟市の環境部長。秋葉区の前身である旧新津市新潟市との合併推進を担当していた。西区長の真島幸平氏(58)は現在、新潟市の東京事務所長。西蒲区の区長に選ばれた50代男性は過去に行政経験があるが、現在は市内の公立学校で管理職を務めているという。本人の要望で、氏名は公表していない。民間からの応募者は「議会との関係構築についての知識が不足していた」(篠田市長)ため採用がなかった。

本記事では,新潟市における区長職の選考結果を紹介.
2013年11月13日付の本備忘録で記録した同市による同職の公募の取組.選考結果は,同市HPを参照*1.庁内外からの募集では,庁内が3名,庁外は47名*2名のところ,最終選考では,庁内が2名,庁外が1名,不明(非公開)が1名*3と結果的には「内部昇進」*4が半数となる.本記事では「議会などとの折衝力を重視」された結果と報道されているものの,他の選考理由が分かると興味深い.

*1:新潟市HP(市政情報人事・職員採用区長公募)「新潟市区長採用選考 採用予定者発表

*2:新潟市HP(市政情報人事・職員採用区長公募)「新潟市区長公募への応募状況

*3:前掲注1・新潟市新潟市区長採用選考 採用予定者発表)

*4:礒崎初仁・金井利之・伊藤正次『改訂版 ホーンブック地方自治』(北樹出版,2011年)209頁

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