全国唯一の財政再生団体として再建中の北海道夕張市は26日、2014年度から職員の期末・勤勉手当(ボーナス)を増額することを盛り込んだ財政再生計画の変更案を市議会に提出し、可決された。10年に再生団体に移行して以降、市職員の給与を増やすのは初めて。
 総務省によると、計画変更に必要な総務相の同意も得られる見通し。市は、人件費抑制に伴う退職者の増加に歯止めをかけたい考えだ。

本記事では,夕張市における期末・勤務手当増額の方針を紹介.
計画の策定段階では,「場合によっては職員数・給与水準のさらなる削減」*1も見込まれていた同市.例えば,2012年度では,「一般職給与」では「国家公務員準拠を原則とした上」で「給料月額は平成21年度人事院勧告後の給料表を基本」に「平均20%削減」,加えて,「管理職手当や期末勤勉手当,退職手当などの諸手当」も「計画どおりの削減」*2されている.本記事によると,財政再生計画の変更により「期末・勤勉手当」を増額となる模様.増額される額は,2014年2月26日付の日本経済新聞によると「平均24万7000円」*3.具体的な内容は,計画変更の同意による公表後,要確認.

*1:光本伸江・金井利之「夕張市政の体制転換と公共サービス編制の変容」光本伸江編著『自治の重さ』(敬文堂,2011年)202頁

自治の重さ―夕張市政の検証 (自治総研叢書)

自治の重さ―夕張市政の検証 (自治総研叢書)

*2:夕張市HP(市政・議会情報財政状況財政再建情報)「財政再生計画の平成24年度実施状」(北海道夕張市

*3:日本経済新聞(2014年2月26日付)「夕張市、賞与24万円増 再生団体後 初の給与増