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ホーンブック 地方自治[第3版]

　伊藤正次先生，礒崎初仁先生，金井利之先生よりご恵与賜りました．誠にありがとうございました．
　現代の地方自治を学ぶ上での定番テキストの第３版．大きな改訂個所は，新章として警察や消防もふくめた「防災政策と安全」が加わえられた点にあります（コラム15「「踊る大走査線」にみる警察事情」もまた楽しく警察行政を学ぶことができます）．
　そのため，第３部の政策論を通読すると，総合行政主体としての自治体の活動をまさに総合的に学ぶことができます．加えて，各章では改訂版以降の近年の制度改正や状況の変化を適宜盛り込まれております．初版と改訂版に退けを取らず広く長く利用されるテキストであり続けると拝察いたしました．
　本改訂版で，なるほどと思った箇所は，次の追加箇所．電子情報化に伴い「変わることもあれば変わらないこともある」なかで一つに「「大部屋主義」は弱まることもある」（233頁）としても，職場でおこる問題解決には，電子化を使う者次第であるのだろう．

「しかし，「言った，言わない」という争いは減る．とはいえ，電子メール上の議論は過激になりやすい．特に，深夜・早朝に発信されたメールは要注意である」（233頁）