浦安市は、65歳以上で一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯を対象に、食料品などの買い物の代行・同行サービスを始める。協働事業として、市内に活動拠点を持つ3団体が市から補助金を受けて実施する。
 市高齢者支援課によると、高齢者の一人暮らしまたは高齢者のみの世帯は市内に約5千世帯。市内は比較的バスなどの公共交通が充実しているが、近くに食品スーパーがない地域も一部あり、同課は「日々の買い物に不便や不安を感じている高齢者がいるのでは」とみている。支援内容は、利用者の代わりにスタッフが買い物して自宅まで届ける「代行」と、スタッフが利用者の買い物に付き添う「同行」の2種類。同行サービスは「一人で買い物に行くのは不安だが、自分で商品を選びたい」という利用者のニーズに応える。
 いずれのサービスも、要介護認定を受けていない人を対象としており、体が不自由でなくても利用できる。同課は「高齢者の孤立防止や精神的サポートが主な狙い。市民のさらなる高齢化に備えて、支援基盤を整えていきたい」としている。利用者は、55人の定員を上回る応募があった場合は選定し、2カ月後をめどにサービスを開始する方針。問い合わせは同課、電話047(351)1111。

本記事では,浦安市における買い物代行及び同行サービスの取組を紹介.同取組は,同市HPを参照*1
同取組の具体的な内容は次の通り.まず,対象は「65歳以上の一人暮らし」または「65歳以上のみで暮らしている世帯」で「要支援1と2」の方となる.利用内容は代行と同行では異なる.まず代行では,利用日時は「水曜日または金曜日」のうち「週1回を上限」に市内で「利用者の代わりにスタッフが買い物」した後「自宅まで届け」てもらえる.定員は「30人」.費用は「1回300円」.ただし「一度の利用で1店舗のみ」で「10キログラムまでかつ3000円以内」*2となる.
もう一方の同行では,利用日時は「月2回を上限」.同じく「市内」で「利用者とスタッフが一緒に買い物」をする.定員は「25人」となり,費用は「1回400円」となり1回は「2時間以内」*3とされている.代行,同行それぞれ異なる「NPO法人*4が担当する.
「買い物に不安や不便を感じている方」への「支援」とともに,「利用者の安否確認」や「高齢者の孤立防止など精神的サポート」が目的とあり,「きめ細かいサービス」*5が想定されながらも実施される同取組.実際の利用状況は,要確認.

*1:浦安市HP(市政情報市の組織健康福祉部高齢者支援課)「買い物代行・同行サービスを開始します

*2:前掲注1・浦安市(買い物代行・同行サービスを開始します)

*3:前掲注1・浦安市(買い物代行・同行サービスを開始します)

*4:前掲注1・浦安市(買い物代行・同行サービスを開始します)

*5:武岡明子「第1章 住民と住民組織」柴田直子・松井望編著『地方自治論入門』(ミネルヴァ書房,2012年)26頁

地方自治論入門

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