「薄暗い」「陰気」と言われる県庁の雰囲気を変えよう――。福岡県は今年度、本庁舎ロビーの空きスペースを活用し、企画展や演奏会などを積極的に開く“イメージアップ作戦”に乗り出している。22日からは防災に関する企画展を開催。「みんなに親しまれる情報発信の拠点にしたい」と意気込んでいる。
「防災アンケートに答えると非常食のパンの缶詰を差し上げます」。22日午前、1階ロビーの一角で、県防災企画課の職員が訪れた人たちに呼びかけていた。避難所生活を体験してもらう模擬避難所なども登場し、イベント会場のような雰囲気。仕事で県庁を訪れ、企画展を見学した佐賀県鳥栖市の行政書士、森寛さん(64)は「大勢が出入りする場所なので、いいPRになるのでは」と好意的だった。ロビーの広さは約1500平方メートル。これまでポスターやのぼりを掲示する程度で、閑散としていた。東日本大震災を受けた節電対策で照明を3分の1に減らしたため、さらに薄暗い雰囲気になり、県民から苦情も寄せられた。そこで県は、予算をかけない活用法を検討し始めた。
まず、今ある照明のあて方を調整し、イベントを行うスペースが明るくなるように工夫した。今年2月には、福岡モーターショーで注目を集めた車を試験的に展示。県職員が常駐して土日も開放したところ、車の展示には約2週間で7000人程度が訪れたという。好感触を得た県は4月以降、切れ目なくイベントを開催している。高校の吹奏楽部による演奏会をすでに2回開き、小型風力発電装置の実演なども行った。
本記事では,福岡県における庁舎利用の取組を紹介.
「独立性の高い完結した広場空間」*1となる屋内空間.本記事によると,同県の庁舎1階に配置されている「県民ホール」*2等の余剰床では.「空きスペース」として「予算をかけない活用法」でイベントを開催.今後は,さらに「庁舎等の空地スペース貸付け」*3による,予算をさほどかけないで収入が得られる活用法の可能性も考えらそうか.今後の活用方法は,要観察.