大井町長選の実施を想定し、町は10日に開会した町議会第2回定例会で、同町長選の投票方式を記号式から記名式に変更するため、町記号式投票条例の廃止案を提出した。
 同条例は1963年に制定され、町長選の投票方式について、用紙に明記された候補者名を「○」で選択する記号式の採用を規定。その後に期日前投票が導入された。12月に選挙が行われれば、投票方式が期日前と投票日で2通りとなってしまうため、同条例を廃止して記名式に統一する。同町長選は20年間、無投票が続き、手つかずだった同条例。町の担当者は「記号式はもはやなじみがないし、投票方式が2通りでは開票の手間がかかる。以前から廃止を検討していたが、選挙となる可能性が高くなったので着手した」と話していた。

本記事では,大井町における記号式投票の廃止方針を紹介.
1963年に制定された「大井町記号式投票に関する条例」*1に基づき「あらかじめ投票用紙に印刷された候補者名に,○の印をつけて投票する」*2記号式で実施する同町長選挙.本記事によると期日前投票及び不在者投票では自書式投票となり,「投票方式が2通りでは開票の手間がかかる」ことから同条例を廃止し,自書式に統一する方針とのこと.
「制度という枠組みが人々の選択肢を制約」*3するとすれば,投票の方法という制度では,いずれの方式が投票行動の制約するのだろうか.

*1:大井町HP(大井町例規集)「大井町記号式投票に関する条例」(昭和38年12月19日条例第17号)

*2:総務省HP(選挙・政治資金選挙なるほど!選挙投票)「5. 自書式投票と記号式投票

*3:ダグラス・C・ノース『経済史の構造と変化』(日経BP,2013年)363頁

経済史の構造と変化 (日経BPクラシックス)

経済史の構造と変化 (日経BPクラシックス)