神奈川県厚木市は二十六、二十七日、外部委員による「事業仕分け」(外部評価)をインターネットで生中継し、視聴者に「廃止」「要改善」「現行どおり」の三段階で評価を投票してもらう。地域に縁もゆかりもない人でも、その政策の是非を判断できる、全国でも初めての試みだ。 (原昌志)
 対象は「あつぎ鮎まつり事業」(予算額四千三百万円)や「海外友好都市受け入れ・派遣事業」(千二百四十四万円)、「温暖化防止推進事業」(千三百万円)、「外国語指導助手配置事業」(四千七十五万円)など八事業。両日とも午後一時から同市中町のアミューあつぎ六階で、学識経験者や市民から公募した外部委員ら五人が市当局者と議論し、事業の存廃などを判定する。視聴者は、市のウェブサイトで生中継される議論の様子をもとに、投票する。
 事業仕分けは二〇〇八年度から導入し、昨年度までに外部委員が九十八件を評価し五件を廃止した。今回は「より多くの人に関心を持ってもらいたい」との狙いで「市民参加型」をうたった。ネット投票以外に、会場で市民モニター六十人による投票も行う。小林常良市長は「ネットでは冷やかしも考えられるが、市外の方の考えが入ることに意味はある」と話している。ただ、事業の存廃などは外部委員の判定や投票結果を踏まえて、最終的に市当局が判断する。

本記事では,厚木市における外部評価の取組方針を紹介.同取組は,同市HPを参照*1
「8事業」に対して,「1事業につき50分程度」で「担当課から事業」の「説明後」,「外部評価委員による質疑応答後.評価」*2を実施さする同取組.評価では「5人」の「外部評価委員」に加えて,「市民参加型」との名称により「無作為抽出により選出された市民」から構成される「外部評価モニター」「60人」と,「Ustream」「による生中継」,そして,「ネット投票」*3により評価される.「観点の多様性を確保するための評価」*4となりそうな同取組.「ネット投票」による参加状況は,要観察.