地元・池袋の活性化に取り組む経済学部の広江彰教授のゼミ。現在は、豊島区が発行する広報紙「広報としま」で特集ページづくりに励んでいる。「銭湯」をテーマに学生自ら取材して記事を書く。若者の減少で将来消滅する可能性があると指摘された豊島区で、学生ならではの視点で街の魅力を再発見し、伝える。
 ゼミは今春、スマートフォンをかざすと池袋周辺の店舗情報が読み取れるブックカバーを企画。その成果を知った区が協力を依頼した。区広報課の小沢さおり係長は「広報紙を読む人は高齢者が多い。若者の視点を盛り込み、読者の幅を広げたかった」と話す。
 月三回発行する広報紙八ページのうち、任されたのは十月二十一日号の二ページ分。銭湯になじみのない若者も多いことから「初めて行ったらこんなトコでした」と、取材で知った驚きを素直に記事に。シャワーの角度が調節できないことや、菌の繁殖を防ぐため湯を高めの四十六度に設定していることなどを紹介した。
 初めて釜で湯を沸かす作業や浴場清掃にも取り組み、銭湯の裏側を「半日アルバイト」の見出しでまとめた。レイアウトは、若者が興味を持って読むよう字数を減らし、漫画のようにコマ割りして写真やせりふ形式の説明を多用。文字も丸みを帯びた手書き風の字体にした。
 ゼミ長の三年梶原智美さん(21)は「銭湯は客同士の会話もあり、知り合いでなくてもつながれる交流の場。とてもいいなと実感した」と語る。「かたくなりがちな広報紙をいかに変えるかも皆で考え抜いた。自分たちの伝えたいことを形にする難しさと楽しさを学べて素晴らしい経験になった」 (横井武昭)

本記事では,豊島区における広報紙の取組を紹介.
同区の広報誌「広報としま」*1内の「8ページのうち」「2ページ分」を同区内の大学の「学生自ら取材して記事」の作成を「依頼」.本記事によると同誌の10月21日号*2に掲載される予定.行政広報に対して抱かれがちという「硬直なイメージから柔軟なイメージ」*3へと拡がりそうな同取組.公表後,同記事の内容は,要確認.

*1:豊島区HP(広報)「広報紙 広報としま

*2:豊島区HP(広報広報紙 広報としま)「広報としまデジタル版

*3:伊吹勇亮, 川北眞紀子, 北見幸一, 関谷直也, 薗部靖史『広報・PR論-パブリック・リレーションズの理論と実際』(有斐閣,2014年)267頁

広報・PR論--パブリック・リレーションズの理論と実際 (有斐閣ブックス)

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