阪神・淡路大震災で残された資料や記録を発信しようと、神戸市立中央図書館(同市中央区楠町7)が4日、震災関連資料室の展示内容を一新した。震災直後や復興過程の概要をパネルにまとめ、館内にある関連図書を探せるよう資料番号を併記している。
 震災20年に向けた市の事業の一環。資料室は2号館3階にあり、1997年の設置後、随時展示を入れ替えてきた。今回は、神戸、芦屋市の建物の被害状況が一目で分かる縦1・4メートル、横2・4メートルの地図など約50点を展示。地図上には、仮設住宅や避難生活の写真も掲示している。震災の概要をまとめたパネルは「救援物資」「災害時のトイレ」など6テーマ。書かれた資料番号から、約3千冊の震災資料がある1号館の「1・17文庫」で関連図書を探すことができる。
 震災では同図書館も半壊。当時の職員らが、見落としやすい自費出版情報を新聞から集めた660枚のスクラップも公開している。月曜休館。午前9時15分〜午後7時(日・祝日は午後5時)。同館078・371・3351(岩崎昂志)

本記事では,神戸市における図書館展示の取組を紹介.
「震災関連資料室」を「リニューアル」*1した同市の中央図書館.具体的には,「阪神・淡路大震災を調べる」ための「図書館資料活用の手引き」を整備し,「震災体験から生まれた小説・川柳など」「被災地の図書館としての震災関連資料の収集・活動」「被害状況図,被害写真,被災生活・生活再建,支援活動,防災教育など」「震災の体系的な展示」*2を開始する.「土地に残された過去の痕跡,場所のもっている特性」*3を伝える展示になると興味深そう.訪問してみたい.
 

*1:神戸市HP(総合メニュー市政情報記者発表資料2014年12月)「震災関連資料室をリニューアルします

*2:前掲注1・神戸市(震災関連資料室をリニューアルしまた)

*3:鈴木博之『都市へ』(中央公論新社,2012年)390頁