臼杵市津久見市任意合併協議会の第13回協議会が3日、臼杵市役所であり、協議会を3月末で解散することを決めた。4月からは広域で取り組むことで効果的、効率的になる事業、事務を検討する「臼津広域行政研究会」を設置する。
 協議会終了後、中野五郎臼杵市長、吉本幸司津久見市長が会見した。解散の理由について、中野市長は「現実を踏まえ将来を見据えた上で、両市の振興発展にどんな組織がいいのかを考えた。広域行政を互いに研究しプラスにしたい」、吉本市長は「新臼杵市津久見市合わせて5万人以上の人口規模を考え合併を目指したが、合併に対する国の方針、施策が変わった。国が広域行政へと施策を移す中で、広域行政を任意合併協で考えるのは難がある」とそれぞれ述べた。両市は現在、葬斎場の運営と介護保険の審査認定を広域連合で行っている。今後広域での事業を検討する施策として、中野市長は防災体制の強化や、東九州自動車道の全線開通を踏まえた広域観光の推進を挙げた。

臼杵市津久見市 合併協議の経緯
 2001年、旧臼杵市津久見市市町村合併について研究する「臼津地域合併問題研究協議会」を設立したが、02年12月以降中断。一方で旧臼杵市は旧野津町と05年1月に合併した。津久見市は同年6月、臼杵市に合併協議を申し入れ、10月に両市の財政問題を研究する「臼杵市津久見市財政問題研究協議会」を設立。07年7月に任意合併協議会を設立したが、10年度以降は協議が事実上中断していた。14年2月の第11回協議会で、臼杵市津久見市に解散を提案していた。

本記事では,臼杵市津久見市における合併協議に関して紹介.
両市では.2007年7月に「任意合併協議会」を「設立」し「両市」の「共同事務等の洗出し作業」を進めつつ「合併に向けた協議」*1を実施.この間,「国の方針が合併を進めるという方針から広域連携、広域行政の推進にかわり,合併に向けて協議することよりも,両市に共通した課題に対し広域連携で取り組むことが最も現実的」であり,「お互いの自治体の振興発展にプラスになる」との「考え」*2から,本記事でも紹介されている通り,2015年「3月31日をもって臼杵市津久見市任意合併協議会を発展的に解散」*3することとなる.
「「機構ベース」の発想を離れ」た,今後の具体的な「政策ベース」*4での連携状況は,要観察.

*1:臼杵市HP(カテゴリ区分新着情報)「臼杵市・津久見市任意合併協議会を解散しました

*2:前掲注1・臼杵市臼杵市津久見市任意合併協議会を解散しました)

*3:前掲注1・臼杵市臼杵市津久見市任意合併協議会を解散しました)

*4:伊藤正次「自治体連携の時代? 歴史的文脈を解きほぐす」『都市問題』vol.106,2015年2月号,56頁

都市問題 2015年 02 月号 [雑誌]

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