秋田市は19日、5館ある市立図書館のネーミングライツ命名権)の売却先が、北都銀行秋田市)に決まったと発表した。4月1日から、5館に「ほくとライブラリー」の愛称が付く。市立中央図書館明徳館によると、公立図書館の命名権導入は東北初で、全国的にも珍しい。
 年間契約料は108万円で、契約期間は2018年3月31日まで。市内の2社から応募があり、市教委職員で構成する審査委員会で、最高額を付けた北都銀行に決めた。本年度予算の市民1人当たりの図書購入費は約44円で、東北の県庁所在地で最下位。市は売却で得た全額を新刊や話題の専門書など図書購入費に充てる。穂積志市長は19日の市議会本会議で「今後とも広告料、貸付料などをはじめとする新規財源の開拓に努める」と述べた。

本記事では,秋田市における命名権の取組を紹介.
同市では,「安定的な財源を確保」「市立図書館の資料の充実」,「市民の読書活動の推進を図る」*1ことを目的に命名権の取組を開始.具体的には,同市の「市立図書館5館共通したものを一つ命名すること」となり,「希望価格(年額)」は「60万円」,「希望契約年数 3年以上」*2を想定し,2015年「2月2日(月)から2月16日(月)まで」の間「ネーミングライツパートナーとなることを希望する法人等」を「公募」*3.本記事によると,「年間契約料は108万円」で3年間の契約で,「ほくとライブラリー」*4の「愛称」*5が採用されることとなる.
名称の「貸出」*6とも整理ができそうな同取組.名称の継続度は,要確認.

*1:秋田市HP(教育・文化・施設図書館秋田市立図書館秋田市立図書館ネーミングライツパートナーを募集します)「秋田市立図書館ネーミングライツパートナー募集要項」1頁

*2:前掲注1・秋田市秋田市立図書館ネーミングライツパートナー募集要項)1頁

*3:前掲注1・秋田市秋田市立図書館ネーミングライツパートナー募集要項)2頁

*4:秋田市HP(教育・文化・施設図書館)「秋田市立図書館

*5:前掲注1・秋田市秋田市立図書館ネーミングライツパートナー募集要項)2頁

*6:南学「「直営VS民間」の不毛な対立を超えて」小島卓弥編著『ここまでできる実践公共ファシリティマネジメント』(学陽書房,2014年)148頁

ここまでできる 実践 公共ファシリティマネジメント

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