福井県鯖江市のクラウドファンディングサービス「FAAVO(ファーボ)さばえ」が好調だ。3月までに資金を募った三つの事業は、いずれも目標金額を達成。現在募集している事業では「お礼の品」に市西山動物園のレッサーパンダ命名権も登場し、全国から問い合わせが相次いでいる。7日午後5時の時点で、すでに命名権4枠のうち1枠が埋まっている。
 「ファーボさばえ」はインターネットを通じて市や市内の団体などが取り組む事業をPRし、趣旨に賛同した人に資金を提供してもらうサービス。事業ごとに、出資額に応じた「お礼の品」を提供者に贈る。現在募集しているのは▽市西山動物園のレッサーパンダのえさ代や職員のユニホーム製作などの運営費(目標100万円)▽市内の吹奏楽イベントに出演する小中高生の楽器購入費(同30万円)▽親子で手をつなぐ交通事故防止キャンペーンのためのリストバンド製作費(同35万円)―の3事業。河和田地区の杉でファイルボックスをつくる事業費も15日から募る。
 レッサーパンダ命名権は市西山動物園職員などでつくる「レッサーパンダ応援隊」が起案。同園は入園無料で、えさ代の高騰などで運営費も課題だった。全国に動物園をPRするとともに、同園を支えてもらい愛着を持ってもらおうと募集を決めた。レッサーパンダ命名権は10万円を出資した人が対象。先月末から募集を始め、すでに4枠中1枠に出資があった。同園では年間2頭前後の赤ちゃんが産まれるという。出資は3千円からで、額によって新たに作る職員のユニホーム(Tシャツ)と帽子、レッサーパンダの時計、ポストカードなどがもらえる。
 同サービスは昨年12月に運用を始めた。市内にツツジを植える事業など3事業で計210万4千円を集め、各事業の目標金額の105〜160%に上った。今後も新たな事業を順次追加する。

本記事では,鯖江市におけるクラウドファンディングの取組を紹介.
同市では「「購入型」と呼ばれるクラウドファンディング」を実施し,「支援し」た者に「支援額」に応じた「お礼の品」となる「リターン品」 *1を提供する.「目標金額520,000円」の「ツツジの植栽費」*2,「目標金額500,000円」の「JK課の2015年度活動費等」*3,同じく「目標金額500,000円」の「植樹の苗整備代,森の維持管理費,間伐材使用の商品開発費など」*4は,いずれも各目標金額を「達成」.本記事では,現在応募同動物園の「新コーナー設置,動物のエサ代,動物舎の修理など」*5を紹介.金額毎に上記のリターン品は異なっており,「100,000円支援」した場合には,「年2頭程度生まれ」る「レッサーパンダ命名権」を持つことができる.
いわゆるネーミングライツとなる命名権の場合には「名称が数年で変わることの不便さ」*6が想起されるものの,本取組は,そのものズバリ,命名権となる模様.どのように命名されるかは,要観察.