八王子市は二十四日、赤ちゃんを抱っこして八王子駅周辺に来た人が買い物や散歩を楽しめるよう、ベビーカーの無料貸し出しを始めた。JR、京王の駅周辺三カ所に計六台を用意。生後一カ月〜四十八カ月(四歳)の子ども向けで、市外在住者も利用できる。同様の取り組みは、町田市が三月に試行したものの利用が少なく、本格実施を見送っており、PRが課題になる。 (村松権主麿)
 八王子市は一昨年、乳幼児の保護者ら約五百人にアンケートを実施し、半数以上が八王子駅周辺でのベビーカー貸し出しを「利用したい」と回答。目的にはクリエイトホール(東町)などにある子育て支援施設の利用、買い物、飲食、散歩が多かったという。
 当初は六台でスタートし、利用が多ければ台数を増やす方針。市担当者は「移動には抱っこが楽だけど、子どもが寝たり、荷物が増えたりしたらベビーカーを使いたいという声がある。外出しやすくして、親の孤立化防止や地域活性化にも役立てたい」と話す。
 ベビーカーの貸し出しをめぐっては、町田市が三月に町田駅周辺で社会実験を行った。しかし、利用者は一カ月の実験で計四十二人にとどまり、多い日でも三〜四人だった。市担当者は「実施期間が短く、PR不足が課題。本格実施を決めるには不十分な結果だった」と説明する。
 こうした先例を踏まえ、八王子市は市の広報紙やホームページのほか、子育てをする人向けに情報発信しているフェイスブックツイッターメールマガジンなども利用して、PRに力を入れる。
 貸出場所は、JR八王子駅南口総合事務所(サザンスカイタワー八王子四階)で三台、同駅北口インフォメーションセンターで一台、子ども家庭支援センターくりちゃん広場(クリエイトホール一階)で二台。南口は月〜金曜、他の二カ所は毎日。午前十時から利用でき、借りた施設に午後五時までに返却する。
 免許証や保険証などの身分証明書が必要。予約はできない。問い合わせは、八王子市子どものしあわせ課=電042(620)7391=へ。 

本記事では,八王子市における公共レンタルベビーカーの取組を紹介.
「はち☆ベビ レンタル」*1との名称を持つ同取組.「3か所」の「貸し出し施設」*2に計6台を配置.「生後1か月〜4歳」までと「その保護者」は,「無料」で「八王子駅周辺」*3での利用が可能となる.手続は,「貸し出し施設」で「貸し出し票兼同意書に記入」.あわせて「本人確認」が実施される.返却は「借りた施設」に「貸し出し当日の17:00まで」*4に求められている.
「乗り捨て」*5ることなく,所定の場所への返却という「他者からの協力を引き出す」*6への仕組みは,要確認.

*1:八王子市HP(くらしの情報子どもとその家庭子育て情報・市からのお知らせ(子育てプロモーション))「八王子駅周辺の公共レンタベビーカー 「はち☆ベビ レンタル」のご案内

*2:前掲注1・八王子市(八王子駅周辺の公共レンタベビーカー 「はち☆ベビ レンタル」のご案内)

*3:前掲注1・八王子市(八王子駅周辺の公共レンタベビーカー 「はち☆ベビ レンタル」のご案内)

*4:前掲注1・八王子市(八王子駅周辺の公共レンタベビーカー 「はち☆ベビ レンタル」のご案内)

*5:前掲注1・八王子市(八王子駅周辺の公共レンタベビーカー 「はち☆ベビ レンタル」のご案内)

*6:大槻久『協力と罰の生物学』(岩波書店,2014頁)114頁

協力と罰の生物学 (岩波科学ライブラリー)

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