東京都世田谷区の区職員互助会(会員約5800人)は、同性のパートナーを持つ職員に「結婚祝い金」に相当するお祝い金を出す方針を決めた。来春から実施する予定。区によると、同様の制度は外資系企業などで導入の動きがあるが、自治体職員では極めて異例。
 16日の区議会決算特別委員会で、上川あや区議の質問に岡田篤総務部長が明らかにした。区職員厚生課によると、同性をパートナーとして届け出た職員に、異性カップルと同様に祝い金3万円を一度支給する。互助会は今後、必要書類など具体的な手続きを定め、年度内に会員の同意を得る。
 区は11月5日から、生活を共にする区内の同性カップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓書」の受け付けを始める。互助会の名誉会長を務める保坂展人区長は「祝い金制度は職員全体で決めることだが、不平等な環境を見直す機運が出てきたことは歓迎したい」と話している。(斎藤智子)

本記事では,世田谷区における職員互助会による「結婚祝い金」相当交付の取組方針の紹介.
同区に「勤務する常勤の職員及びこれに準ずる職員の福利厚生を目的」*1に設置されている同互助会.本記事によると,「同性のパートナーを持つ」同区の職員に「「結婚祝い金」に相当するお祝い金」となる「金3万円を一度支給」する「方針」を制定した模様.職員個々人の「選択の幅を広げ」*2ることにもなりそうな同制度.「具体的な手続き」等の策定結果は,要確認.

*1:世田谷区HP(くらしのガイド区政情報世田谷区について計画・条例・方針例規類集・要綱集世田谷区例規類集・要綱集)「世田谷区職員互助会に関する条例」(平成3年3月13日,条例第5号)

*2:上川あや『変えていく勇気』(岩波書店,2007年)214頁

変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書)

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