熊本県は28日までに、大型連休中(29日〜5月8日)に活動する災害ボランティアについて、被災市町村の大半が九州や県内、当該自治体に住んでいる人に受け入れを制限していると明らかにした。現場での混乱や道路渋滞を少しでも解消するのが目的。被災地の関係者は「まだ人手は必要なので、長期的な支援を検討していただけたらありがたい」と話している。
 県などによると、ボランティアを募集している15市町村のうち、大型連休中の受け入れ制限をしていないのは熊本市のみで、益城町は県内、阿蘇市は九州に住んでいる人に限定。南阿蘇村は基本的に県内に住んでいる人に絞るが、状況に応じて変わる可能性があるという。受け入れの最新情報は県災害ボランティアセンターのホームページを閲覧してほしいとしている。
 大型連休後も避難所の炊き出しやごみの片付け、トイレの清掃といった支援を中心にボランティアは求められている。「避難者は相当疲れがたまっており、話し相手になってもらうだけでもありがたい」と話す自治体関係者もいる。
 高速道路や国道が渋滞すると、避難所への物資支給が滞る恐れもあり、県社会福祉協議会は、早朝の移動や公共交通機関の利用を促している。宿泊施設や食料を自分で用意し、事故やけがに備えたボランティア活動保険への加入も必要としている。

本記事では,熊本県における連休中の一般ボランティア受入方針を紹介.
「一般ボランティア」は「市町村ごとに募集定員を設け」「募集対象地域も限定している状況」のなか,同県では「大型連休中」「全国から被災地への支援に携わる多くの関係機関」「親族への面会等」「非常に多くの方々の来県が予想」され「高速道路や国県道等の渋滞が懸念」があるとして,事前に「県災害ボランティアセンター」での「確認」*1を促してる.
「2016年4月27日」現在の,同県に位置する各市町の「募集対象地域」は,「九州在住者限定」は「阿蘇市」「宇城市」「 西原村」,「県内限定」が「益城町」「菊池市」「宇土市」「南阿蘇村」「御船町」「菊陽町」「嘉島町」,「市内」「町内限定」は「合志市」「大津町」「山都町」「甲佐町*2とある.「支援を受けたい人と支援したい人を結びつける」*3ためとなる「募集対象地域」及び「募集定員」は,要確認.

*1:熊本県HP(分類から探す健康・福祉)「大型連休(4月29日〜5月8日)における一般ボランティア受入れについて

*2:前掲注1・熊本県(大型連休(4月29日〜5月8日)における一般ボランティア受入れについて)

*3:岡本全勝,藤沢烈, 青柳光昌『東日本大震災 復興が日本を変える』(ぎょうせい,2016年)262頁

東日本大震災 復興が日本を変える-行政・企業・NPOの未来のかたち

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