東京電力福島第一原発事故に伴い全村避難している飯舘村は1日、福島市飯野町に移転していた役場機能を約5年ぶりに村内の本庁舎で全面的に再開した。帰庁式を行い、菅野典雄村長が「一人でも多くの村民が戻れるようにしたい」と復興を加速させる決意を述べた。
 式終了後、福島市書道家で双龍会長の斎藤正嗣さんがしたためた「までいの村に陽はまた昇る」「感謝」「躍」「心」の書を職員が持ち、庁舎を背景に記念撮影した。
 村は平成26年4月以降、復興対策課など3つの課が本庁舎での業務を順次再開した。全面再開後も福島市飯野町に飯野支所を置き、避難住民の支援や窓口業務を継続する。
 29年3月31日の避難指示解除に向けた住民の長期宿泊も1日始まった。対象となる居住制限、避難指示解除準備の両区域の1770世帯、5917人のうち30日現在で83世帯、193人が登録している。

本記事では,飯野町における役場機能について村役場本庁での再開を紹介.
同村では,2016年7月1日より「役場機能が村役場本庁に戻り」同日から「業務を開始」*1.同再開に先立ち,同年6月22日には「飯野支所」について,同支所の「2階の会議室」で「飯野出張所閉所式」*2も開催.同日は,同村民の「避難がおおむね終了した」年月が,2011年「6月22日だったこと」に「合わせて」*3,閉所式を開催されたとのこと.役場機能からまずは「元の地域に戻るという「帰還」」*4を実施.今後の「避難指示解除」に向けた取組は,要観察.

*1:飯館村HP(新着情報)「役場機能が本庁に戻りました

*2:飯館村HP(新着情報)「飯野出張所閉所式を行いました

*3:前掲注1・飯館村(飯野出張所閉所式を行いました)

*4:今井照『自治体再建』(筑摩書房,2014年)148頁