福岡労働局は25日、50歳以上の中高年の就職を重点的に支援する「シニア・ハローワーク」を北九州市内に8月29日に開設すると発表した。国家戦略特区のプロジェクトとして市が国に提案していたもので、中高年が主な対象のハローワークは全国で初めて。市はこうした年齢層の首都圏などからの移住促進に力を入れており、雇用対策に活用していく考えだ。
シニア・ハローワークは同市戸畑区の「ハローワーク八幡(戸畑分庁舎)」内に相談カウンターを用意する形で開設し、相談員ら4人を配置。企業にも働きかけ、中高年の採用希望がある場合には求人票備考欄に「50歳以上が活躍できる職場」と記入してもらうなどしてシニア世代の就労先を開拓する。
総務省の人口動態調査(1月1日現在)によると、同市の人口は前年に比べて5317人減少し、全国の市区でワーストだった。市は同労働局と連携してシニア・ハローワークの求人情報を、東京事務所で将来閲覧できるようにすることで首都圏からの移住者増による地域活性化を目指す。
本記事では,北九州市における国家戦略特区制度の取組を紹介.
「働く意欲のある アクティブシニアの就職を応援」することを目的に,「50歳以上の求職者」を対象に「重点的な就労支援を可能」とする 「シニア・ハローワーク」の「設置」*1が示されている同市による同制度の提案.具体的には,「設置主体」は「国」である同「シニア・ハローワーク」と,「市内の高齢者関係機関」である「北九州市高年齢者就業支援センター」「福岡県70歳現役 応援センター」「北九州高齢者能力活用センター」「北九州市シルバー人材センター」と「連携」と「情報共有」を図りながら,「高年齢求職者向け求人情報の提供」「国が行う高年齢求職者支援施策の紹介等」「職業生活再設計に係る相談・援助 など」*2を実施.本記事によると2016年「8月29日に開設」予定の模様.国,県,市と異なる多数の機関間による連携の「実効性」の「担保」*3策は,要確認.