相馬市役所(福島県相馬市)の新庁舎が完成し、市内で5日、記念式典が行われた。東日本大震災後に庁舎の耐震強度不足が判明し、2014年9月から建て替えを進めていた。新庁舎での業務は11日に始まる。
 新庁舎は鉄筋4階、延べ床面積約9500平方メートル。白壁など和風の外観を採用した。内部にホールを設け、市民ギャラリーや音楽行事に活用してもらう。建設費は約49億8000万円。
 1階に住民票交付、ごみ収集などのサービス部門、2階に議事堂、3階に市長室、企画部門などを配置する。市は従来の庁舎を解体し、跡地を当面駐車場として活用する考え。
 市民会館であった落成式には、自治体関係者ら約1000人が出席した。立谷秀清市長は「新庁舎で市民と新しい時代をつくりたい」と述べた。

本記事では,相馬市における新庁舎の完成記念式典の開催を紹介.
2012年の「専門家の耐震診断」では「現在の市庁舎の耐震性能ランク」が「C」と「判定を受け」たことを受け,「東日本大震災並みの大地震が再び起こった場合」「損壊により防災拠点としての使用が困難となる」として「早急な対策が必要との診断結果」から,2013年1月に同市では「相馬市庁舎建設検討委員会」を「設置」*1.同委員会は,同年3月まで「4回にわたり」「建設候補地」「庁舎デザイン」「庁舎に求められる機能」などを「検討」し,「「旧 市民会館跡地」が最適」「新庁舎のデザインを「和風」」が「最適であると判断」等を示した『相馬市庁舎建設検討報告書』を「公表」*2.その後,建設中では「新庁舎のできるまで」*3を映像で紹介しつつ,2016年10月「11日」からは「新庁舎で業務を開始」*4となる.「継続的な維持管理費」*5についても,要確認.

*1:相馬市HP(トピックス一覧:トピックス詳細)「第1回相馬市庁舎建設検討委員会開催 2月1日〜7日に市民アンケートを実施 掲載日 2013-01-25

*2:相馬市HP(『相馬市庁舎建設検討報告書』を公表します)「相馬市庁舎建設検討報告書」(相馬市庁舎建設検討委員会,平成25年3月)

*3:相馬氏YouTube相馬市役所  新庁舎のできるまで その9

*4:相馬市HP(市長室議会あいさつ)「平成28年第4回相馬市議会9月定例会

*5:天川晃「自治体行政の「非常時」と「平時」」小原隆治・稲継裕昭『震災後の自治体ガバナンス』(東洋経済新報社,2015年),44頁.

大震災に学ぶ社会科学 第2巻 震災後の自治体ガバナンス

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