八王子市は待機児童解消を目指す取り組みとして、市役所(元本郷町三)の庁舎内に小規模保育所を設置する。定員十六人でゼロ〜二歳児を受け入れる。二〇一八年四月の開設を予定している。市役所庁舎内に保育所を設置するのは、多摩地域で初めてという。 (村松権主麿)
 設置場所は、事務棟の東にある車庫・職員会館棟。一階の駐車スペースのうち約百七十平方メートルを活用し、施設を整備する。実施設計委託料として、市議会に提出した補正予算案に二百万円を計上した。
 一七年度中に建設工事を行い、運営事業者を決めた後、同年十一月から入園募集をする。
 市によると、市役所周辺で保育所の設置計画があったが、事業者と地域住民の折り合いがつかず、実現しなかった。石森孝志市長は「待機児の多い地域なので、庁舎内に設置を決めた。事業所内保育所ではなく、市民に利用してもらい待機児の解消につなげたい」と話した。
 このほか、市は旧八王子消防署富士森出張所の跡地(台町一)を保育所の建設用地に活用する。一五年の同出張所移転に伴い、用地の一部の約四百五十平方メートルが市に返却された。保育所を建設・運営する事業者を一七年一月から公募し、用地を売却。定員は七十人を想定し、一八年四月の開園を予定する。
 同市の今年四月の待機児童は百三十九人で、現在の把握の仕方を始めた二〇〇二年以来、最少だった。

本記事では,八王子市における庁舎活用の取組方針を紹介.
同市では,同「市役所本庁舎内」の「車庫・職員会館棟」に「小規模保育施設」を「設置」*1する方針が公表.同施設の「規模」は「面積」が「約170m²」,「定員」が「0から2歳児まで」を対象に「16名」,運営は「公設民営」*2となる.また,「事業所内保育所ではない」こともあり,「市職員の募集枠はなく,一般募集」*3が行われる予定.住民に「開く」*4同施設の整備状況は,要観察.

*1:八王子市HP(市政情報市の政策・計画とまちづくり情報公開・個人情報保護・情報提供市長記者会見)「市長記者会見資料

*2:前掲注1・八王子市(市長記者会見資料)

*3:前掲注1・八王子市(市長記者会見資料)

*4:松井望「行政財産使用の選択 〜目的外使用の許可制度と貸付制度」小島卓弥編著『ここまでできる実践公共ファシリティマネジメント』(学陽書房,2014年)261頁

ここまでできる 実践 公共ファシリティマネジメント

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