「子育て応援都市」を宣言した龍ケ崎市で、男性職員の育児休業取得率が二〇一五、一六年度と二年連続で100%になる見通しとなった。市は「全国の自治体で取得率トップになるのは間違いない」と胸を張る。
 職員は、子どもが三歳になるまでに一回、育児休業が取得できる。市によると、一五年度中に妻が出産した男性職員八人のうち既に六人が取得、残る二人も今月中に取得するという。休業日数は平均で一四・三日になる。一六年度も対象の四人全員が取得する予定。
 同市では、中山一生市長自ら一〇年度に育児休業を取得している。情報を提供し、相談を受ける市育児休業メンターを開設するなど、男性職員の育児休業取得を後押ししてきた。一〇年度に7・7%だった取得率は一二年度に18・2%、一三年度に53・8%、一四年度には83・3%まで上昇していた。 (坂入基之)

本記事では,龍ケ崎市における男性職員の育児休業取得率を紹介.
同市では,2015年度中に「子どもが生まれた男性職員8人のうち育児休業未取得者2人が」,2016年「12月から」2017年「1月にかけて育児休業を取得」,2016年度中には,「現時点で対象となるすべての男性職員4人が同時期に育児休業を取得すること」により,2015年度及び2016年度の「4月期から12月期」び「男性職員の育児休業取得率が」「100%を達成」*1している.取得率増加の要因としては,同市では「新たに取得する職員が相談しやすい環境の場」として「育児休業メンター制度など」の配置,「育児休業経験者が増えたことで相談できる環境」の「整備」,「所属長も積極的に育児休業を取得するよう声掛けをする環境作りなど」の「ソフト面での充実を図ってきた成果」*2との分析結果が紹介されている.「最後は,職場の意識の変革」*3による取組としても整理ができそう.今後の取得率も要観察.

*1:龍ケ崎市HP(カテゴリ新着リスト更新)「子育て応援都市宣言のまちだからこそ... 男性職員をIKUMEN★(イクメン)に! 子育て環境日本一へ、事業主として子育てしやすい環境を整備しました男性職員の育児休業が自治体トップの取得率100%を達成!

*2:前傾注1・龍ケ崎市(子育て応援都市宣言のまちだからこそ... 男性職員をIKUMEN★(イクメン)に! 子育て環境日本一へ、事業主として子育てしやすい環境を整備しました男性職員の育児休業自治体トップの取得率100%を達成!)

*3:山田正人『経産省の山田課長補佐,ただいま育休中』(文藝春秋,2010年)237頁

経産省の山田課長補佐、ただいま育休中 (文春文庫)

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