若い人たちに地元に残ってもらおうと、県内の高校から県内の大学や短大、専修学校に進学する学生を対象に、県が職員用の住宅の空き部屋を格安で貸し出している。
 距離的に自宅から通学するのが難しい学生の家賃の負担を減らすのが目的で、嶺南から嶺北の学校に進学するケースなどを想定している。県と大学など計15校が賃貸契約を結び、新年度についても大学などが希望する学生に貸し出す。
 貸し出される住宅は福井市内の四つの県職員住宅の計18室程度。4月1日から月1万〜2万円程度の家賃で入居できる。
 今月29日、2月26日、3月20日には見学会も開かれる。入居の希望者が多い場合、自宅から学校までの距離が遠い学生を優先する。申し込みは大学などの窓口で受け付ける。問い合わせは県大学・私学振興課(0776・20・0245)。(影山遼)

本記事では,福井県における職員住宅の取組を紹介.
同県では,「若者の地元定着促進の一環」として,同「県内の高校を卒業し」「県内の大学」「短大」「専修学校」に「進学」し「自宅からの通学が困難な学生の住居費負担の軽減」を目的に,同「県職員住宅を有償」で「貸し」出す「制度」*1を整備.具体的には,同県と「大学等が県職員住宅の貸付契約」を締結し,同「契約を結んだ大学等」から「県職員住宅を大学等の新入学生に対し貸し出す」*2こととなる.2017年度は「18室程度」*3の貸し出しが予定されている.
「高校卒業後の進路と最初の就職地で,その後どこに暮らすかというパターン」*4は観察されるなか,同制度を利用された方々の,進路,就職後の暮らし方は,要観察.

*1:福井県HP(教育・子育て学習・教育学校教育)「県内の高校を卒業し、県内の大学・短大・専修学校に進学される方に福井県職員住宅をお貸しします。

*2:前掲注1・福井県(県内の高校を卒業し、県内の大学・短大・専修学校に進学される方に福井県職員住宅をお貸しします。)

*3:前掲注1・福井県(県内の高校を卒業し、県内の大学・短大・専修学校に進学される方に福井県職員住宅をお貸しします。)

*4:西野淑美「「Uターン」とは何だろう②」「福井の希望を考える」東大社研・玄田有史編『希望学 希望の福井,福井の希望』(東京大学出版会,2013年)255頁