大規模水害に備え、利根川下流潮来市稲敷市神栖市、千葉県香取市の4市は7日、広域避難の連携に関する協定を締結した。今後、広域的な避難計画の策定に向け、一体となった水害対策の構築を目指す。
 4市にまたがる水郷地域は、利根川霞ケ浦常陸利根川に囲まれ、両河川の各氾濫域が重複している水害リスクの高い地域。浸水想定区域には、約2万人の住民がいるとされている。同地域は市域が混在し、避難経路などに課題があることから、4市一体の避難計画の必要性について、2015年の関東・東北豪雨後、協議が進められてきた。
 協定書には、避難場所などの相互援助や、情報共有のために職員を相互に派遣できるようにすることなどが盛り込まれた。
 同日、千葉県香取市内で締結式が開かれ、各市の市長らが協定書に署名した。
 潮来市の原浩道市長は「関東・東北豪雨で課題となった広域避難の問題を教訓とし、県や市を超えて連携を図り、市民の安全を守るための取り組みを進めていきたい」と話した。
 4市は今後、協定締結をキックオフとし、4市間の連絡体制の強化や洪水ハザードマップへの反映、合同訓練など、氾濫に備えた対策の検討を進める方針。  (関口沙弥加)

本記事では,潮来市稲敷市神栖市香取市における協定締結の取組を紹介.
利根川霞ヶ浦常陸利根川に囲まれた水郷地域」は,同4市の「市境が入り組み」「避難経路も利根川及び常陸利根川に架かる数か所の橋に限られる等の課題」があり「水郷地域を一体として捉え相互の広域的な避難を可能と する避難計画策定に向け」て,「大規模水害時に連携して県境・市境を越えた広域避難を可能とすべく」*1,本記事で紹介された同協定を,2017年2月7日に締結.「行政主体間協定」*2となる同協定.協定内容は,公表後,要確認.