江戸の面影を残す香取市の佐原地区の歴史的町並みを生かした新しい事業をしようと、香取市京葉銀行佐原信用金庫などが地域活性化に向けた連携協定を結んだ。日帰り中心だった「佐原観光」を滞在型に転換するため、古民家などを改修した宿泊施設を順次開業させるという。
 京葉銀と佐原信金、中小企業を支援する地域経済活性化支援機構(東京都)の三者が二〇一五年に基金を設立。その基金で立ち上げた新会社二社が古民家などの改修・管理などを担う。
 事業の計画によると、歴史的建造物が残る小野川沿いを中心に、九月末までに四棟(計八部屋)を開業させる。一棟目は空き倉庫を改修、六月中旬の開業をめざす。
 テーマは「時空を超えてEDO(江戸)を感じる」。古民家約七十棟の再生実績がある兵庫県篠山市の「ノオト」が助言をする。宿泊施設だけでなく、雑貨店やレストランなども設けていきたいという。香取市は空き家や観光客動向などの情報を提供する。
 基金が設立した新会社の経営は支援機構側が担う。地元の観光業者に直接出資を考えていたが、実現しなかったためという。支援機構の担当者は「最終的には地元の人で運営してもらいたい。そのため、まずは実績をつくり興味を持ってもらいたい」と話す。
 八日に市役所であった締結式で、香取市の宇井成一市長は「宿泊施設を設け、佐原の魅力ある場所を周遊できるようにするのは悲願だった。市もできるかぎりの協力をする」と話した。 (渡辺陽太郎)

本記事では,香取市における協定締結の取組を紹介.
同市では,「歴史的資源及び地域の観光資源や産物等を活かした観光振興を行う事業活動を積極的に推進」することを目的に,本記事で紹介されている5社との間で「相互に連携し協力するための連携協定」を2017年2月8日に「締結」*1.同協定に基づく事業としては,本記事によると「古民家などを改修した宿泊施設」を「開業」する方針の模様.「公-民協定(縦型協定)」*2となる同協定.同協定の内容は,公表後,要確認.