東京都豊島区は24日、2017年4月時点での待機児童数がゼロとなったと発表した。昨年4月に比べて定員を699人分増やしたほか、ベビーシッターが子供を保育する事業を待機児童対策として始めたことなどの効果が出た。23区内で待機児童数がゼロと発表したのは千代田区に続き2区目になる。
 特定の保育所だけを希望したり、都の独自基準で運営する「認証保育所」などを利用したりする計135人の認可保育所に内定しなかった児童は待機児童数から除いた。18年度に向け認可保育所13カ所、780人以上の定員の拡大をめざす。高野之夫区長は同日の記者会見で「ゼロは第一歩。これからも良質な保育環境を確保する取り組みを進める」と強調した。
 あわせて同区では今年度から小学校の校庭を園庭のない私立認可保育所に開放するモデル事業を始める。まず2校の校庭を月1回ほど園児が使えるようにする。同区の16年4月時点の待機児童数は105人だった。

本記事では,豊島区における待機児童の状況を紹介.
同区では,2013年度は「270」名,2014年度は「240」名,2015年度は「209」名,2016年度は「105」名であった「待機児童者数」が,2017年度には「待機児童ゼロ」を「達成」*1したことを公表.同区では「3年間」で「認可保育所22園」「小規模保育所13園」を「新設」するとともに,「居宅訪問型保育事業」を「80名」に「拡大」*2し,「保育所を充実」*3することで対応している同区.今後の状況も要確認.

*1:豊島区HP( 区政情報ようこそ区長室へ区長月例記者会見(区長月例記者会見)平成29年)「5月区長月例記者会見」(2017年5月24日,豊島区)2頁

*2:前掲注1・豊島区(5月区長月例記者会見)2頁

*3:前田正子『保育園問題』(中央公論新社,2017年)216頁