東日本大震災の復興事業に携わる職員が不足している岩手、宮城、福島の被災3県は3日、任期付き職員の合同採用説明会を東京都庁で開いた。
 定年退職を控えた会社員や東北出身の大学生ら114人が参加。東京都中野区出身で建設会社を退職後に陸前高田市に派遣され、土地区画整理事業を手掛ける鵜沢信太郎さん(67)ら3人の任期付き職員が仕事内容や被災地の現状を説明した。
 鵜沢さんは「ここでしかできない大きな仕事に携わることができる。皆さんの力を貸してください」と呼び掛けた。
 3県と被災地の市町村がブースを設け、来場者の個別相談に応じた。
 被災3県では2014年度をピークに全国の自治体から派遣される応援職員が減少。3県は不足分を任期付き職員で補う方針で、本年度は岩手73人、宮城103人、福島94人の計270人を採用する。特に防潮堤整備などの大規模事業を抱える宮城県は土木職の人員不足が深刻で、採用活動を強化する。
 東京での説明会は15年に始まり、初回は205人が参加したが、昨年は72人に減少。今年は開催前、都内を中心に参加を呼び掛けるPR活動を展開した。
 参加した相模原市の建設会社社員の男性(59)は「大学時代に郡山市に住んでいたので定年後は東北の役に立つ仕事をしたい」と話した。

本記事では,岩手県宮城県福島県における任期付職員採用試験の取組を紹介.
各県では「県及び被災市町村の復興業務に従事する」「任期付職員」の「採用」を目的に「合同の採用試験説明会」を,2017年「6月3日」に東京都の「都庁都民ホール」にて「開催」*1.同合同説明会では「被災地の現状」「試験に関する事項」「配属先の県・市町村による業務内容」「現役任期付職員による体験談等」*2が紹介された模様.「復旧は長丁場」*3であるなかでの,同職への応募状況は要確認.

*1:東京都HP(都政情報報道発表これまでの報道発表 報道発表/平成29(2017)年 5月)「 被災3県任期付職員採用試験合同説明会を開催」(2017年05月19日,総務局)」

*2:前傾注1・東京都(被災3県任期付職員採用試験合同説明会を開催)

*3:岡本全勝,藤沢烈, 青柳光昌『東日本大震災 復興が日本を変える』(ぎょうせい,2016年)70頁

東日本大震災 復興が日本を変える-行政・企業・NPOの未来のかたち

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